ゴールデンウィーク明けの5月中旬、帰省のため、久しぶりに新大阪を利用しました。
わたしは観光先、地元関係なくお土産売り場を物色するのが大好きなのですが、新大阪はめったに利用することがないので、たまに行くとその規模にテンション上がります。
というわけで今回も、予定の時間よりかなり早めに新大阪へ。家族以外に会う予定もないというのに、あれやこれやと気になるものを物色、購入しました。
この記事ではその中から、大阪みやげにおすすめのかなりエキセントリックな逸品「たこパティエ」をご紹介します。
いまさら感もありますが、久しぶりに購入してみてやっぱりおいしかったのよー、というわわけで。
来阪時のお土産に迷っている方、存在は知っているけどクセが強そうで購入を迷っている方、全国各地のご当地ものが好きな方はぜひご一読ください。
「たこパティエ」とは
「たこパティエ」は、大阪府八尾市で昭和37年から洋菓子の製造、販売を行う瓢月堂のお菓子です。
発売は2012年、たこ焼きと本格的な洋菓子という衝撃的なマリアージュが話題となりました。
監修をつとめたのは、大阪府豊中市にパティスリー「ムッシュマキノ」を構えるパティシエ、牧野眞一さん。
世界的なコンテストでの受賞歴もある腕の確かな方のようですが、たこ焼きスイーツなんて、ともすればネタで終わりかねないイロモノ感も漂う企画。大きく名前を出しての展開に、当初は大丈夫なのかと不安に感じたりもしたのですが…。
この記事を書いている2024年、発売から干支が一周するほどの年月が過ぎた今ではすっかり大阪の顔。「たこパティエ」は大阪府内の駅や空港でも、常にランキングトップに鎮座する、定番のお土産になりました。
さっそくいただきます
まずは手のひらにのせてみました。
大きさ、伝わるでしょうか。ひと口でいけてしまいそうな、かわいらしいサイズです。
形状は一般的なスティックパイのそれ。ただ表面の質感は完全にたこやきとなっています。
これ、たこやき型にするという手もあったのに、しなかったのはやはり、パイ(洋菓子感)としてのアイデンティティもしっかりアピールしたかったからなのか。
なんにせよ大阪っぽいベタなネタもので終わらせたくないという心意気が感じられます。
ちなみに、大阪には「たこやきそっくりクッキー」という後発のお菓子もあります。
こちらは商品名通り、見た目はたこ焼きにそっくりですが、お味は一般的なクッキーです。
そして「たこパティエ」はというと、食感は普通においしいさくさくのパイ。
ただし口に入れた瞬間、ちょっと驚くくらいのビビッドさで広がるのは、ソース、青のり、かつおぶしの香りです。
これはたこ焼きがモチーフのお菓子であることを忘れて口にすると、かなり衝撃的でしょう。
ですがたこ焼きであることを分かった上で口にすると、「たこ焼きやん」とすんなり腑に落ちます。
そしてその後に優しく訪れるのが、ざらめの甘みとナッツ(くるみ)の香ばしさ。
つまり「たこ焼き」かと思ったら、最後はちゃんとスイーツらしい後味が来て、ちゃんと「たこ焼きスイーツ」として成立しているというわけで。
味のジャンルとしては、いわゆる「甘塩っぱい」というやつです。
「たこ焼き」(わかりやすく言えばソース味)がベースなだけに意外な感じがしてしまいますが、本来、砂糖じょうゆや照り焼きソースなどしょっぱいと甘いのコラボは日本食の得意とするところ。
それがパイ仕立てになっているというのも衝撃の一要素ではありますが、我が国にはすでに和食として大いにアレンジされたパスタやピザだってあるのです。
「たこパティエ」、わたしはとても大好きです。
生粋の大阪人である相方くんは最近まで存在を知らなかったようですが、かなり気に入っておりました。
すでに10年以上愛されている商品なので、多くの人がわたしたちと意見を同じくしていることは間違いないと思うのですが、しかし。
やはり味もコンセプトも、大いに個性的な商品であることは確かです。
- 味覚に保守的な「想像出来ない味」を嫌う人
- ハマらなかった際、ネタにしてごまかすことの難しい人(仕事関係や義両親など)
へのお土産としては、じゅうぶん考えてからのご利用をおすすめいたします。
価格や包装、賞味期限は?
「たこパティエ」6本入り | 324円 |
「たこパティエ」12本入り | 648円 |
「たこパティエ」24本入り | 1296円 |
「たこパティエ」36本入り | 1944円 |
「たこパティエ」43本入り | 2970円 |
6本から36本入りまでは1本54円のお手頃価格で、バリエーションも豊富。用途に合わせて選べます。
(おそらく)公式サイト専売品と思われる43本入りは、なぜか1本あたりの単価が上昇するのですが、これはパーティボックスとなっているので、パッケージが豪華なのかもしれません(調査不足ですみません)。
写真は12個入り。左右のお部屋に6本づつ、古式ゆかしいたこ焼きには欠かせない容器、舟皿を模したケースに収納されています。
6個入り以外はこれと同じスタイル(本数に応じてお部屋が増える)の箱に入っています。
ひとつひとつは手のひらサイズの個包装なので、いわゆるばら撒き用としても使いやすいです。
最後に、原材料名と栄養成分表示です。
賞味期限は製造日より60日、5月中旬に購入した分は、2024年7月14日までとなっていました。
それなりに日持ちする上に、常温で持ち運び可能。言わずもがなですが大阪らしさも満載で、お土産としてはかなりポイントが高いですね。
さらに1本あたり21Kcalは、受け取る側としても大変ありがたいです。
どこで買える?
公式サイトに記載のある主な販売所は以下の通り。
- 新大阪駅(おみやげ街道アルデ、アントレマルシェ、キヨスク各店)
- 大阪駅(アントレマルシェ)
- 伊丹空港(関西旅日記)
- 関西国際空港(関西旅日記)
- 神戸空港(関西旅日記、アプローズ各店)
- 難波駅(リトル大阪 道頓堀店他、売店)
- 天王寺駅(アントレマルシェ)
- 新神戸駅(アントレマルシェ)
- 阪急梅田 高速バスターミナル ショップルナ
- ユニバーサルシティウォーク大阪内 リトル大阪UCW店
- 西宮名塩サービスエリア(下り線)
- 香芝サービスエリア(下り線)
京阪神以外にお住まいの方には、通販もあります。
注意したいのは、まれに定価よりかなりお高い価格で出しているお店があること。
上記の価格表を参考に、適正な価格で販売しているお店を利用しましょう。