【レビュー】冬のツーリングに使える?桐灰「巻きポカ 手首用」

※本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。


ツーリングがつらい季節になってきました。

全身寒風に晒されるライダー諸氏は、いろいろと防寒対策を取っていることと思います。

わたしはそれほど寒い場所に住んでいるわけではないので、真冬でも比較的暖かい日を選べば、月に数回は近場を走ることができます。

それでもやはり、気温が一桁ともなるとなにかと防寒対策は必要に。

特に気になる手指の冷たさに関しては、例年バッテリータイプの電熱グローブを使ってきましたが、今年は加えてもう1アイテム、桐灰から出ている「巻きポカ 手首用」を追加してみました。

新しい商品ではないのでご存じの方も多いかもしれませんが、当記事ではとりあえず使ってみての感想をまとめています。

結論を先に書いておくと、思いのほかよい商品でしたので、購入を検討中の方は、ぜひご一読下さい!

スポンサーリンク

「巻きポカ 手首用」とは

桐灰から発売されている、手首に巻いて使うカイロとなります。

巻きポカ
リストバンド状のホルダーに専用のカイロをセッティングして、手首に巻き付けるだけの簡単なものですが、太い血管が走る手首を暖めることで、血の巡りがよくなり、効率的に全身を温めることができるとのこと。

ただツーリングでの使用の場合、環境がかなり劣悪です。
ほとんど身体を動かすこともできず、長時間ひたすら走行風に晒されるという状況で、どの程度の暖が取れるのか。
あくまでわたしの主観のみによりますが、以下、使用してみての感想です。

さっそく使ってみる!

巻きポカ

わたしは長袖インナーの下、手首にじかに巻きました。

インナーの上には半袖シャツを着用することが多いのですが、真冬はさらに、ユニクロのウルトラライトダウン、カドヤのレザージャケットを重ねるのがデフォルトです。

ちなみに、使用した日のデータはこんな感じ。

  • 2023年11月11日(兵庫県多可郡、最高気温12℃/最低気温7℃ )※山間は雨天だったこともあり、今のところ今年一番の寒さ。道の駅では薪ストーブがついてました。
  • 2023年11月18日(大阪市内、最高気温12℃/最低気温7℃ )※空気冷たく風強め。

両日、急激に気温が下がった日で、天気予報では12月中旬の寒さとのことでした。

過度の期待は禁物、でもあるとうれしいやさしい使い心地

悪くない、というのが第一印象。

まずはわかりやすく、性能、使い勝手含めてよいと思った点とまとめると、

  • 腕から肩甲骨にかけてじんわりあたたまる
  • 付けたり外したりが簡単
  • 持ち運びしやすい
  • 安価である

「首」と付く部分をあたためると、効率よく全身に血ががめぐるというのはたしかなようで、巻きポカを手首に巻いてしばらくすると、肩のあたり(つまり思いのほか広範囲)までじんわりあたたかくなるのを感じました。

ただしあくまで「じんわり」のレベルなので、長時間走行しているとだんだん「保温されている実感」は薄れていきます。

でも外すと明らかにスースーしますので、一定の効果はあると思いました。

極寒の地でしっかりとした温熱効果を享受したいのであれば、やはり電熱装備などが必要かもしれません。

ですが最低気温が一桁前半くらいまでの土地での、短時間のバイクならじゅうぶんに使えます。

コスパや持ち運びのしやすさ、装着の簡単さから、初冬のツーリング時の「万が一の備え」としても優秀だと思います。

個人的には肩から腕のあたりにかなりの恩恵を感じましたので、電熱ベストの補助的なアイテムとしても使えるのではないかと思います。

続いて、巻きポカを使うにあたっての注意点とデメリットですが、

  • あくまでもやさしいあたたかさ
  • 末端(指先)の冷えへの効果は個人差あり
  • カイロを使うためゴミは出る

決定的な短所、というのは、わたしには思いつきませんでした。

ですが、過度にアテにすると「それほどでも」という印象になるのではと思います。

あくまで手軽に、身体の一部をごくやさしくあたためるアイテムであることを意識しましょう。

あと気になる末端(指先)の保温についてですが、これはどうしても個人差があるような気がします。

装着前にしっかり腕や指先を動かして、毛細血管がひらくようにしておけば、なにもしていないよりはあたたかさを感じられると思います。

ですが長時間走っていればどうしても血流が悪くなってしまいますし、もともと冷え性な場合、巻きポカだけでは物足りなさを感じそう。

完璧な指先の保温を求めるなら、やはり電熱グローブやグリップヒーターに軍配が上がりそうです。

ゴミに関しては人によって思うところがあると思いますが、わたしは真冬にはそれほど出掛けません。

グローブ以外の電熱装備が必要なほどの場所へのツーリングは今後も考えてはおらず、巻きポカに関してはあくまで初冬の補助的な使い方がメインです。

ゴミについては割り切って、今後もカイロは必要に応じて使うつもりです。

カイロは専用品じゃなくても使用可能

巻きポカのホルダーに装着するカイロについては、桐灰から専用のものが発売されています。

ですがホルダーには、コンビニなどで買える一般的なミニサイズのカイロ(貼らないタイプ)をセットすることもできるようになっています。

一口にカイロと言っても、メーカーやタイプによって価格や機能はさまざまなので、自分に合ったものを選んでご使用下さい。

以下、専用品といくつかのカイロについての基本的なスペックと、わたしが実際に使ってみて思ったことを簡単に記載しておきます。

平均温度 持続時間 サイズ
48度 6時間 9cm×7cm

装着時かさばりにくい三角形に近い形状で、肌に当たる面に熱が集中するよう、特殊な設計がされています。

ですが巻きポカで使用可能な他のカイロより平均温度がやや低めのせいか、特に温かいと感じることはありませんでした。

持続時間も短め、価格もやや割高なため、メリットはかさばらない形状のみとなります。

平均温度 持続時間 サイズ
50度 12時間 9cm×5.5cm

持続時間がぐっと長くなるのが魅力的。ホルダーにも問題なく装着出来ます。

平均温度 持続時間 サイズ
59度 8時間 9cm×5.5cm

キャンパーやアウトドア好きにも好評のマグマは、もともと過酷な状況下での使用が想定されており、もちろんツーリングにもうってつけ。

気を付けるべきは低温火傷で、かゆみやヒリヒリを感じたら、ホルダーと肌の間にインナーを挟むなどして調整して下さい。

わたしも長時間付けていると赤みが出ることがあるため、休憩時には外すなどして気を付けています。

持続時間が8時間なので、終日ツーリングでしっかり暖を取りたい場合は、予備を持っておくことをおすすめします。

平均温度 持続時間 サイズ
54度 7時間 9.6cm×7cm

アイリスオーヤマ製品は、在庫が不安定なことが多いですが、まとめ買いするととてもお得です。

桐灰に比べるとサイズがやや大きめですが、ホルダーへの装着は可能。

ですがどうしてもかさばりますので、気になりそうな方はご注意ください。

その他のメーカーも、サイズやスペックについては似たり寄ったりです。

いろいろ試して、使い勝手のよいものを見つけていただければ幸いです。

おわりに

以上、桐灰から発売されている巻きポカ(手首用)の感想をまとめました。

高価なものではないですし、バイク専用のアイテムでもないので、気になるなら一度購入してみるというのも手です。

ちなみにこのシリーズは、手首のほかに足首用のホルダーも発売されており、デスクワークや立ち仕事、病中病後等で、冷えの気になる方に重宝されているようです。

靴を履くときに干渉しないならツーリングにも使えると思いますが、足には靴下用カイロのほうが効果的かつ快適に使用出来ると思います。

わたしの足下対策はこれ一択!