【ツーリング】大阪市北部から奈良最南端十津川村 拠点にできる道の駅3件を紹介します

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ゴールデンウィーク前半の1日を使って、奈良へ行ってきました。

お休み後半に泊まりがけでの旅行の予定もあったため、この日はオール下道でのまったり旅。

この記事では、その途中で立ち寄った3件の道の駅をメインに紹介しています。

どこも以前立ち寄って印象に残っていた駅で、今回再訪して、あらためてそれぞれ楽しめるポイントがあることを確認しました。

ぜひ、ツーリングの拠点を決める際などにご利用ください。

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ルートと立ち寄りスポットはこちら

  • 地図は有料道路使用、今現在の最短ルートが表示されます。「その他のオプション」からGoogleマップに移動することで、任意の出発地、ルートなどの設定ができます。
  • 出発地は「セブン-イレブン 大阪太子橋1丁目店」に設定しています。

ゴールデンウィーク初日、快晴だったので急遽思い立って出発しました。

行き先はとりあえず「道の駅 十津川郷」に設定、途中「道の駅 吉野路大塔」で休憩するスケジュール。

国道168号線を南下して、山道と絶景を楽しむコースです。

すべて下道を行ったので、休憩時間を除く所要時間は7時間半くらい。走行距離は270キロで、朝8時頃に出発し、18時頃に帰宅しました。

道中は車もバイクも多めでしたが、渋滞するようなことはなかったです。

主に利用した国道168号線は、酷道とまではいきませんが、ところどころガードレールがなかったり、急に道が細くなったりします。

不意を突いて出現するようなカーブや、工事のため唐突に停められるという状況も多いので、技術がないと怖いかなと思いきや、案外飛ばしている人は少ないため、落ち着いて走ることができます。

初心者も含めてじっくり山道の練習をしたい方には、かなりおすすめのルートです。

今回は途中、観光スポットに立ち寄ることはなく、バイクを停めたのは休憩や食事を兼ねての3件の道の駅のみでした。

  • 道の駅 吉野路大塔
  • 道の駅 十津川郷
  • 道の駅 吉野路黒滝

それぞれに個性の違う魅力的な駅なので、ここからは各駅ごとの特徴やおすすめグルメを紹介します。


道の駅 吉野路大塔

五條市から十津川へ抜ける、国道168号線沿いに位置する道の駅です。

個性的な外観はUFOをイメージしているそうで……思わずなんでやねん、となりますが、実はこのあたり、標高が高い(666m)こともあって星空がとても美しいのだそう。

併設されている「大塔コスミックパーク星のくに」では天体観測のできる天文台のほか、星空を見上げながらのキャンプやバーベキューが楽しめる施設も展開されています。

道の駅はというと、規模はそれほど大きくありません。

ですが周辺に休憩できる場所が少ないため、休日は多くの人で賑わっています。

2階には売店がありますが、道の駅といえば期待してしまいがちな産直野菜の販売はなし。

地元の名産きくらげやこんにゃく、梅、いちごなどを使った加工品のほか、キャンプ用品や天文グッズが販売されています。

さらにこのあたりは、関西の人なら一度はお世話になったことがあるはずの胃腸薬「陀羅尼助丸」のお膝元。

敷地内にあるお食事処&売店「金剛」内には、専用コーナーもあります(写真右端のあたり)。

中でも気になるのは、ソフトクリームに神秘的な色合いの陀羅尼助パウダーがかかった陀羅尼助ソフト

陀羅尼助の主成分、キハダの樹皮を乾燥させた和漢独特の香りは好みの分かれそうなところですが、もともと甘い物がそこまで得意じゃないわたしは全然大丈夫。

というか、ソフトクリームはたいてい途中で飽きて食べるのがつらくなってしまうのですが、これはパウダーのほどよい苦みが甘さを中和してくれて、むしろスッキリおいしかったです。

冷たいものを食べるとお腹を下しがちな人にもいいんじゃないかな(たぶん)。

こんなのもありました。

発売はUHA味覚糖ですが、陀羅尼助丸の老舗藤井利三郎薬房の監修

陀羅尼助丸本体を彷彿とさせる小粒の黒飴で、ほんのりキハダ感があります(つまり癖は強い)。

気分転換に飴やガムを食べたいけど、甘いのは苦手、でもミントとかスースーするのも苦手な人(わたしです)には向いているかもしれません。

「金剛」は奥にイートインのスペースもあって、柿の葉寿司やめはり寿司、きのこ汁などがいただけます。


とても評判がよいので気になっているのですが、今回は陀羅尼助ソフトクリームを優先しました。

営業時間は9時から17時と長いのですが、時間が遅くなると売り切れも多くなるみたいなので「絶対食べたい!」という方は早めに立ち寄るのがおすすめです。

道の駅 十津川郷

日本一面積の大きい村、十津川村の中心部に位置する道の駅です。

「道の駅 大塔」同様、周辺に休憩できるスポットが少ないため、休日は混みがちです。

タイミングによっては満車で待つこともありますが、係の方がいらっしゃるので、誘導に従って下さい。

実は今回のツーリングの目的は、ここの「ふれあい朝市」で販売されているめはり寿司を食べること。

奈良、和歌山の道の駅で、めはり寿司を扱っているところは少なくないのですが、わたしはごはんにおだしの利いた、ここのがいちばん好き。

ところがこの日、めはり寿司は作ってないとのこと。売り切れたんじゃなくて、最初からなかったのだそうで。

そういうことなら仕方ない、じゃあ…と、最後ひとつ残っていた草餅に手を伸ばしかけたら、お隣のご家族連れとの争奪戦に間一髪で敗北。なんてこった…。

串こんにゃくで気を紛らわせるも、足りん。全然足りん(とはいえおいしいです、しっかりしゅんだおだしとゆずの風味がさわやか)。

それならお蕎麦でも食べますかということで、併設されているそば処「行仙(ぎょうぜん)」へ向かいますが……混んでます。10組待ちとかさすがGW。

早々にあきらめて売店をうろつきます。

ここも「道の駅 吉野路大塔」同様、産直野菜の取り扱いはほとんどありません。

メインは加工品とお土産、あとおにぎりやコロッケなどが並ぶお惣菜コーナーがあるのですが、

この日は、以前来たときと比べてもかなり品薄。やっぱりGWなのか。でもめはり寿司はあった(左上!)。

というわけで、(写真は撮り忘れたのですが)この後はめはり寿司(朝市で買ったもののほうが好きですが、こんぶ入りのこちらもおいしい)とコロッケで空腹を凌ぎつつ、次回はもう少し早めの到着を目指そうと心に誓いました。

ちなみに、「ふれあい朝市」は毎週日曜日の朝7時半から

野菜類は豊富に並ぶもののすぐになくなってしまうようですが、先述しためはり寿司やさんま寿司、草餅、こんにゃくなどはお昼頃まで(売り切れていなければ)買うことができます。

あとこのあたりは温泉郷でもあるので、朝市の横では足湯を楽しむことも可能です。

わたしはあまり温泉が得意ではないので入りませんでしたが、お好きな方はぜひぜひ。


道の駅 吉野路黒滝

国道309号線沿い、赤い屋根が目印の道の駅です。

今回は帰路の休憩&夕食の野菜を買うために、少しまわり道をして立ち寄りました。

建物の前に並ぶテントはフードテラス。

ニジマスの唐揚げ、ぼたん汁、しし串、湯葉丼、草餅等々、地元の方がその場で作るソウルフードの中から好きなものを選んで、テラス席で食べることができます。

形態のせいか、いつも縁日のような活気があって元気になれるのがいい感じ。

お昼を食べ損ねた感が拭い切れていなかったので、獅子ギョウザときくらげの天ぷらをチョイス(テントの色でフィルターが掛かったみたいになっていますが)。

きくらげの天ぷらはコリコリの歯ごたえが楽しかったです。

獅子ギョウザは普通にギョウザなんだけど、やっぱり猪肉には独特の獣感があります。

わたしはどちらもおいしくいただきましたが、いわゆるジビエには独特の風味があるので、不安な人はお魚や牛肉を使ったメニューを選んだ方が無難かもしれません。

フードテラスの奥には野菜売り場が。今日行った3件の道の駅の中では、もっともお野菜が充実しています。

地元でこじんまりと手作りされたお豆腐、薄揚げ、めはり用の高菜漬けなどもあって魅力的なのですが、今回は時間が遅かったせいか売り切れも多かったです。

奥に見えるヤマザキYショップは、コンビニなのですが地元密着型。お惣菜や調理パン、お弁当を買うことができます。

お弁当は注文してから作る方式なので、時間が掛かります。

そのかわり焼きたて、揚げたて、ほかほかごはんの作りたてが受け取れるのでおとなしく待ちましょう。

お土産や加工品も充実しています。

特にときめいたのは、和歌山のご当地ドリンク、プラムハニップの取り扱いがあること。

プラムハニップは西牟婁郡上富田町のプラム食品株式会社で作られている梅ジュースで、一般的な梅ジュースに比べて、あとから添加したクエン酸が放ちがちなツンとした刺激がないところが特徴です。

甘みが砂糖ではなくハチミツなため後味もスッキリで、梅と氷砂糖、もしくははちみつのみで漬けた自家製梅ジュースにかなり近い感じ。

そのまま飲んでもおいしいですが、わたしはテキーラやウィスキーと1:1で割って、カクテル感覚で楽しむことが多いです。

ちなみに、黒滝といえば「よもぎの里」の串こんにゃく

こちらの串こんにゃくはややピリ辛で、十津川郷のものとはまた違った味わいがあります。

店舗は道の駅の建物から少し離れた、駐輪場の前(写真では緑の屋根部分)。

この日は時間が遅くてもう終わっていましたが、串こんにゃくのほかに、おでん、草餅、ぜんざいなどもあり、いつも人だかりができています。

営業時間は朝8時から売り切れまで、15時頃には終了していることも多いため、訪問の際はご注意下さい。

おわりに

今回紹介した、大阪から五條、大塔を経て奈良県最南端、十津川村を目指すルートは、山道と絶景が楽しめるおすすめのツーリングコースです。

周辺には、それぞれ個性の異なる道の駅が3件。

  • 道の駅 吉野路大塔
  • 道の駅 十津川郷
  • 道の駅 吉野路黒滝

今回わたしたちはこの道の駅を拠点にひたすらがっつり走りましたが、谷瀬の吊り橋、玉置神社など観光スポットに立ち寄るもよし、温泉、キャンプで日頃の疲れを癒やすもよし。

いろいろな楽しみ方ができるところも、このコースの魅力です。

ツーリングにぴったりのこれからの季節、行き先に迷ったらぜひ検討して下さいね。