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Audible(オーディブル)はアマゾンが提供するオーディオブックサービスです。
もともと本は大好きなので、2022年1月に聴き放題になってからなんとなく気になっていたのですが、このたびようやく申し込み。2ヶ月間の無料体験を利用しました。
当記事はその体験談。特に、
- Audible(オーディブル)の基本的なシステム。
- 目で文字を追う読書とどう違うのか。
- どのような利用方法が向いているのか。
について、私自身が思ったことをできるだけくわしくまとめています。
これからAudible(オーディブル)を使ってみようかと悩んでいる方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
Audible(オーディブル)について
Audible(オーディブル)は、ナレーターや声優、 アナウンサー等、音読のプロフェッショナルによる朗読の配信サービスです。
月額1500円と、他社の同様のサービスと比べると少し高めの設定ですが、提供がアマゾンということもあり、
- なんと12万冊が聴き放題!
Audible(オーディブル)に次いで知られているaudiobook.jpの聴き放題が15000冊とされていますので、ラインナップの充実度がずば抜けていることが分かります。
さらにAudible(オーディブル)は、
- アマゾンのアカウントがそのまま利用できる。
- 無料体験あり(通常1ヶ月、キャンペーン中なら2ヶ月)。
かなりお手軽&お得だったので、私は迷うことなく今回の利用を決めました。
Audible(オーディブル)を使ってみての感想
正直、今までとまったく異なる読書スタイルなだけに、いろいろと思うところがありました。
ここではそれをよりわかりやすく伝えるために、気に入ったところと微妙だったところに分けて、それぞれくわしく説明していきます。
Audible(オーディブル)の気に入ったところ
- 隙間時間が利用できる。
- 目を使わない。
- 思ったよりお得感がある。
隙間時間が利用できる
私は主に、毎日のジョギングや筋トレ、移動中、また皿洗いや洗濯物を干すなど、単純な家事のお供としてAudible(オーディブル)を利用しました。
この時間にはもともとラジオやポッドキャストを楽しんでいましたが、興味のあるものは聞き尽くしてしまっている日もあり、選択肢が増えたことで、隙間時間をより充実させることができました。
目を使わない
仕事中はずっとディスプレイを眺めています。
それに私は映画が大好きなので、時間が空くと映画館に出かけたり、動画配信を楽しんだり……つまり、日常的に目、使いすぎ!
正直、夜になると目がしょぼしょぼして、まだ眠いわけではないのに目で字を追う作業が厳しいなと思うことも。
そんなとき、目を休ませながらも「本を読んだ」という充実感を味わえるAudible(オーディブル)はとても便利です。
目を閉じて聴いているうちに寝てしまうこともありますが、それはそれでいい1日の締めくくり。
この点は他にも、読んでみたい本はあるものの、
- 目で活字を追うことが苦手。
- 本は好きだけど、ある程度の年齢になって老眼が進み、細かい文字が辛くなってきた 。
という方にも、かなりおすすめではないかと思います。
思いのほかお得感がある
月額1500円。単純に価格だけ聞くと、ちょっと高いと感じるかもしれません。
でも本って、買うと結構なお値段がしますよね。
ハードカバーなら1冊2000円、3000円は当たり前、文庫本や数時間もあれば読めてしまいそうな新書、実用書でも昨今余裕で1000円越えです。
そう考えるとAudible(オーディブル)は月に2、3冊も読めばじゅうぶんモトを取れてしまうわけで。
本をたくさん買う人にとって、1ヶ月1500円は決して高くありません。
基本読み放題なので、おもしろくなかったら気兼ねなく次のタイトルに乗り換えられるのも気楽です。
またAudible(オーディブル)には、読書以外の楽しみ方もあります。
たとえば、
- 語学学習(初心者向のフレーズ集や聞き流しから、ペーパーバッグなどを利用して本格的なネイティブイングリッシュを聴くこともできます)
- 読み聞かせ(プロの声優さんによる古今東西の名作童話が揃っています)
- ポッドキャスト(著名人によるバラエティから教養番組、読書をメインとしたカルチャー紹介番組、ラジオドラマなどジャンルは豊富)
Audible(オーディブル)のメインコンテンツはあくまで読書ですが、工夫しだいでさまざまな用途で活用することができます。
Audible(オーディブル)の微妙だったところ
- 12万冊でもタイトルが多いとは言えない。
- ナレーションが合わないこともある。
- 少しぼんやりすると話が飛ぶ。
まだまだタイトルが少ない
「Audible(オーディブル)には12万冊以上のラインナップがあります!」と聞くと、ものすごくたくさんの本があるような気がします。
ところが実際、日本で1年間に出版される新刊本は70000冊以上。そうなると、実は12万冊って(たしかにすごい数ではありますが)いざ特定のタイトルを探そうとすると見つからないことも多いです。
ざっと見た感じでは、ジャンルを問わずベストセラー、古典名作はわりと網羅されています。
ですが決め打ちで検索してみると、案外見つからないものも多かったりします。
日本よりAudible(オーディブル)が広まっている海外の状況から予測しても、これから楽しめるタイトルはどんどん増えると思います。
とはいえ今現在はまだ「何かおもしろそうな本を探して聴く」くらいのスタンスがちょうどいいのかもしれません。
ナレーションや演出が合わないこともある
どうしてもナレーションが好みに合わず、聞くのをやめてしまったタイトルがあります。
また、中断してしまうまではいかずとも、
- 文章やせりふの間、読み方のテンポ、抑揚など読み手独自の演出が気になる。
- 誤読(たまにある)、方言のあいまいさ(ネイティブではない場合)がひっかかる。
ほとんどの場合は、多少の違和感を覚えても、聴いているうちに慣れていきます。
とはいえ好みの問題で、どうしても合わないということも、たまにはあるかと思います。
少しぼんやりすると話が飛ぶ
Audible(オーディブル)はどうしても「ながら」で利用することが多くなります。
よってふとした拍子に作業や周囲に気を取られ、集中が途切れてしまうことも。
それでも朗読はどんどん進んでいくわけで……。
もちろんその都度戻ればいいのですが、別の作業をしているとすぐには対応することが出来ず、もどかしい思いをすることもありました。
Audible(オーディブル)について、私の結論
ここからは、Audible(オーディブル)の無料体験を終えての、ごく私的な所感をまとめています。
あくまで私自身の体験に基づく個人的な話になりますので、参考程度に読んでいただけると幸いです。
基本的にはやっぱり聞くより読みたい派
私はもともと本が好きなので、やはり目で活字を追う方が没頭でき、想像力100%(ナレーションの癖や演出に引っ張られない)で楽しめて落ち着きます。
特に初見の小説はしっかり集中して、作品の世界に自分のペースで浸りたいため、Audible(オーディブル)が得意な「ながら聞き」は難しく感じました。
慣れもありそうですが、じっくり世界観を味わいたい書籍については、もうしばらく活字をメインにしようかなと思っています。
ただしメリットも多いので、利用は継続します
よいと思う点も、もちろん多くありました。
特にこの2点は、Audible(オーディブル)最強のメリットです。
- ジョギング、風呂など隙間時間が活用できる。
- 目に負担が掛からない。
また読み放題ということで、普段なら手に取らないだろうジャンルの本を気軽に試せるところも、本好きには地味に嬉しいポイント。
興味はあっても購入にまでは至りそうにない書籍も、Audible(オーディブル)を使い始めてからは何冊か利用しました。
それくらいの距離感で手に取った本は、往々にして隙間時間を活用した「ながら聴き」向きで、それは結果として触れる本の量が増えるということなのでなんだかんだでありがたい。
そんなわけで、私は無料体験が終わった現在もAudible(オーディブル)を利用しています。
先にも書きましたが、私は当面「ながら」ではなく、読書に集中できる時間はなるべく活字を追いかける読書に充てようと思っています。
ですが年齢的にもそう遠くない未来、老眼も出てくるはずで。
そうなったらAudible(オーディブル)は、ますます生活に欠かせないものになりそうです。
Audible(オーディブル)はどんな人にも使えるシーンがありそう
Audible(オーディブル)を使ってみたいと考えている人には、理由があるはずです。
たとえば、
- 隙間時間を活用したいけど、音楽や動画を鑑賞するだけでは物足りない
- ベストセラーに興味があるけど、活字が苦手
- 本は好きだけど、眼精疲労や老眼で読書が辛い
読書が好き、興味があるという方なら、Audible(オーディブル)には必ずライフスタイルに合ったタイトルや利用方法があります。
しっくりくるジャンルや利用方法はそれぞれ自分で見つけるしかありませんが、そこたどり着くことができれば日々の暮らしはかなり充実すると思います。
以下はそのスタイル探しのヒントも兼ねて、Audible(オーディブル)について、参考までに思うところを書き出しおきます。
- ナレーターの個性や演出に引っ張られにくく、「ながら」でも聞きやすいのは「情報」がメインの実用書(ビジネス書やノンフィクション、学術書など)
- ライフスタイルや恋愛、グルメなどのライトエッセイも、ラジオ感覚でゆるく聞ける
- 書店でも平積みになっているようなベストセラー、または誰もが知っているような古典名作はわりと幅広く網羅(思い当たる作品があったら、タイトル、著者、出版社、レーベルでガンガン検索してみましょう)
- 語学学習や、子供への読み聞かせといった使い方も可能
- ポッドキャストやラジオドラマなど、朗読以外のコンテンツも充実
Audible(オーディブル)の無料体験は通常1ヶ月(キャンペーンを狙えば2ヶ月)あります。
読みたい本をじっくり探して、試聴するにはじゅうぶん。
ネットで情報を集めるのも大切ですが、やはり使ってみるのが何より確実です。
Audible(オーディブル)私のおすすめタイトル
ここではAudible(オーディブル)聴き放題プランで聞ける、おすすめタイトルをピックアップしました。
すべて私自身がオーディブルで聴き、楽しんだものです。
完全に偏った趣味のラインナップですが、興味がありましたらぜひ。
プロジェクト・ヘイル・メアリー(上下巻)
まずは言わずと知れた世界的ベストセラー。
同じく売れに売れまくった「火星の人」の著者アンディ・ウィアーによるSF作品です。
Kindleでも発売日に購入したのですが、友達に語りかけるみたいな気さくな一人称のせいか耳で聴いてもスッと入ってきます。
ネタバレ厳禁なので興味がある人はとにかく前情報を入れずにさっさと読む、もしくは聴くべきです。
三体(全5巻)
こちらも世界的なベストセラーとなったSFです。
中国の作品ということで、発想も展開もこれまで慣れ親しんだ日本や欧米のものとはちょっと毛色が異なり、一言で言えば「奇想」が溢れている、という感じ。
途中まではKindleで読んでいたのですが、さすがの長さに途中で息切れしてしまい(つまらなかったわけではなく、とにかく早く読み進めたくなったため)Audible(オーディブル)にシフト。
その後、細かいところをKindleで読み直すという方法で読み終えました。
全5巻の長さに手を出せずにいるなら、Audible(オーディブル)おすすめです。
はてしない物語(上下巻)
小学生の頃夢中で読んだ小説を読み(聴き)直してみました。
さすがエンデだけあって示唆に富んでいるというか、大人になった今だからこそ響く奥深さがありました。
Audible(オーディブル)には名作「モモ」もあります。
児童文学も、書籍を購入するとなるとなかなか手が出ないものですが、聴き放題のAudible(オーディブル)なら手が出しやすくてありがたいです。
ファイト・クラブ
映画原作としていつか読んでみようと思いつつ、クセの強さが気になって後回しになっていたのですが……。
音楽のような独特のリズムを持つパラニュークの文体とAudible(オーディブル)の相性はなかなか◎。
活字で読むのは少しハードルが高いと感じている方、ぜひ。
黒牢城
米澤穂信の著作は文章がとても美しく、過度にウェットにならないドラマ運びが好みな点です。
といって難解さはなくサラッと読めてしまうので、書籍の購入は後回しになりがちなのですが(いつでも読める安心感がありすぎて却って手に取らない)、そもそも読書が億劫なタイミングで手を伸ばしてしまうAudible(オーディブル)だと躊躇わず聞き始めることができてしまいます。
私は日本の歴史に弱いので、歴史をからめたミステリーについて行けるか心配でしたが、まったく問題ありませんでした。
ラストのキレのよさは圧巻です。
旅行者の朝食
エッセイというのも、気楽に読めてしまうから却って書籍購入に至りにくいジャンル。
Audible(オーディブル)だとラジオのように聴けてしまうので「ながら」聴きにはとても向いています。
特に異国の食エッセイは大好物なんですが、こちらはロシアの食文化と同時に複雑な国の成り立ちを軽快な語り口で学べるのでお気に入り。
ロシア語の同時翻訳者として80年代(まさにロシア激動の時代)にご活躍された米原万里さんご本人も、舌鋒鋭くてめちゃくちゃかっこいいんですよね。
やくざ映画入門
春日太一さんの著作は何冊か持っているのですが、新書というのは往々にして内容がライト(本書のタイトルも入門書となっている)なので、買うほどでもないかな、となりがちですが、Audible(オーディブル)だとサクッと聴けていいですね。
ラジオ感覚で家事やジョギング中に聴きました。
昭和のヤクザ映画に興味はあるけど、数が多すぎてどこから手を付けたらいいのか分からない方におすすめです。
映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
こちらも映画関連で話題となった新書。買うほどでもないが気になる……というタイプの書籍です。
タイトルからも察することができる通り若干結論ありきではありますが、配信時代の弊害がわネイティブ世代の思考っぽいものがなんとなく分かったような気がしなくもないみたいな。
私自身は映画やドラマを早送りして観ることはありませんが、には量産型のドラマとかをただ楽しむ目的で「摂取」するなら、どういう見方をしてもいいんじゃないかと思います。
てか昔から実写でもアニメでも、いわゆる「推し」が出てるところしかちゃんと観ない、みたいな強者って普通にいましたよね。
おわりに
以上、Audible(オーディブル)を利用しはじめて楽しんだタイトルを思いつくままで列挙してみました。
こうしてまとめてみて思うのは、やはりAudible(オーディブル)にはライトに聴けるものが向いているのかな、ということ。
時間が経って慣れてくれば、また違う使い方が出来るようになってくるかもしれませんが、しばらくはこんなスタンスで楽しもうと思います。
気になった方はぜひ、無料体験を試してみてくださいね。
