2021年7月に、大型二輪免許を取得しました。
バイクには学生の頃から乗りたいと思っていたので、30年近くその気持ちを寝かせ続けて、ようやくの夢、実現です。
現在はドゥカティのスクランブラーアイコンに乗っており、休日には相方とあちこちへツーリングに出掛ける日々。
世界がとても広がって、バイクのある生活に大いに満足しています。
ですが、教習所に申し込むまでは、年齢や女性であること(体格的なハンデ)が気になってずいぶん迷いました。
身近に背中を押してくれる相手がいたにも関わらず、約2ヶ月掛かった実際の教習期間よりずっと長いあいだ悩んでいたのです。
でも無事に免許を取得した今、悩んでいた時間は本当にもったいなかったと感じています。
同じようなことで悩み、相談できる人もおらず迷っている人がいたら、とにかく今すぐチャレンジしてほしい!
そんな気持ちから当記事では、多くの人がバイク免許取得の前段階で迷いがちなこと、不安に感じることを解消する情報を集めました。
年齢や性別がハードルとなって教習所への申し込みに二の足を踏んでいる方が、一歩を踏み出す勇気を持てるような記事になれば幸いです。
女性のバイク免許取得、ハードルとなりがちな事情あれこれ
まずはバイク免許取得前に持ち上がりがちな問題についてです。
特に女性は、周囲にバイクに乗る人がいないことも多いため、あれこれ考えてしまいがち。
たとえば、
- 周囲が反対している
- 年齢が気になる
- 体格、体力面の不安
- 「引き起こし」がクリアできる気がしない
ここからは、そんな不安を克服するアイデアや情報をお伝えします。
教習所に通った今だからこそ言える、わたし自身の体験を参考にしていますので、ぜひ参考にしてください。
周囲が反対している
いちばん最初にいちばんハードルの高い問題です。
これはもう、根気強く交渉するしかありません。
そんなときまっ先に伝えるべきは、とにかく「自分がどれくらいバイクに乗りたいか」ということ。
そして考えるべきは、「相手がなぜバイクに乗ることを反対しているか」ということです。
ありがちなのは、
- 危険
- うるさい
- 趣味としてはお金が掛かる
などかと思いますが、バイクに興味のない多くの人は、バイクについての知識もあまりありません。
ですからあなたも冷静に、相手の不安を払拭できるよう、理論的に説得することが大切です。
たとえば、
- 危険ならプロテクター等があることを説明、さらに夜間は乗らないなど、安全対策を抜かりなく行うことを約束する
- うるさいという人は改造バイクなどをイメージしていることが多いので、すべてのバイクのエンジンがうるさいわけではないことを説明する
- お金は自分がやりくりできる範囲内でおさめることを約束する
声を荒げたり感情的になるのではなく、相手の気持ちも大切にしていることが伝わるように心がけましょう。
ちなみにわたしの場合、学生時代は親に反対され断念しました。
経済的にも自立していませんでしたので、仕方がなかったと思います。
今回はいい年になってましたので、家族には相談はせず教習所へ。
取得後は報告しましたが、大人になってからも折に触れて「バイク乗りたい」と騒いでいたこともあって、特に咎められることもなく「気をつけてね」という感じでした。
年齢が気になる
これはわたしも散々悩みました。
ですが大いに悩んだ結果、教習所に通い始めてから分かったことですが、
- 思っていたよりも年齢層は幅広かった
少なくとも、40代、50代はさほどめずらしくありません。
60代以上と思われる方も、多くはありませんでしたがいらっしゃいました。
なので年齢というハードルを感じている人のほとんどは、実は心配しなくていいのではないかと思います。
ただし、地域や時期によっては年齢層が偏ることも考えられます。
どうしても気になるという方は、通おうと思っている教習所に電話して、雰囲気などを聞いてみましょう。
教習所ではときどき、一緒になった方と話すことがありました。
そんなタイミングで聞いた自分と同年代、もしくは年上と思われる方のバイク免許取得のきっかけは、
- 子育てが落ち着いたので
- 仕事のペースが調節出来る立場になったので
- 定年後の趣味にしたくて
なるほどバイクの趣味性を考えれば、納得の内容です。
体格、体力面の不安
女性が悩むことの多い項目です。
ですがバイクの操作に、ある程度以上の筋力は必要ありません。
もちろんあったらあったで有利なこともありますが、それよりもバランス感覚やさまざまなバイクの操作のコツを覚えることのほうが大事です。
ただし背が低い場合は、足つきが悪くなるためいくつかの動作が難しくなります。
こればかりはどうしようもないので、教習では人より苦労するかも知れないことを覚悟しましょう。
ただし身長140センチ台でも大型バイクに乗っている女性はたくさんいますので、あまり神経質になる必要はありません。
中には動画やブログを公開している方もいますから、ぜひ「バイク教習、低身長」といったキーワードで検索してみてください。
厚底のシューズを利用するなど物理的なものから身体の使い方まで、ヒントがたくさん紹介されていると思います。
ちなみに私の身長は160センチです。
大型二輪免許の教習車(ホンダNC750L)にまたがると、両足指の付け根がなんとか地面に着くかなという感じでした。
普通二輪免許の教習車(ホンダCB400SF)だと、もう少し楽になります。
一方、体力については、日常生活を普通に送れているなら問題はありません。
バイクにはスポーツに似た楽しみ方もありますが、基本は移動手段です。
新しいことを始めるのですから、それなりの疲労を感じることはあるかも知れませんが、バイクに乗ること自体は特別に体力を必要とするアクティビティではないのです。
ですがどうしても不安なら、
- 教習のスタートまでにウォーキングなどで体力づくりをする
- 教習スケジュールを工夫する(1日1時間にする、2日連続で組まない)
など、念には念を入れた対策を講じることも可能です。
「引き起こしテスト」がクリアできる気がしない
「引き起こしテスト」とは、倒れたバイクを起こすテストのことです。
普通二輪免許、大型二輪免許取得の際、多くの教習所で実施されており、バイクに乗るための最初の関門として、古くから語り継がれています。
特に男性に比べると、非力な女性はこの「引き起こしテスト」をすぐに越えられない壁と考えてしまいがち。
ですが、
- 「気がしない」ということであればまずはやってみましょう
教習前に「引き起こしテスト」があるなら、免許取得が可能か否かはプロが判断してくれます。
思うようにいかなくても、小型自動二輪免許の取得から始めてステップアップしていく等、取れる策を案内してくれるはず。
ぶっちゃけ、200キロ以上の鉄の塊は、男でも力だけでは動かせません。
重要なのはコツ、そしてそれは教習所で教えてくれます。
実際わたしは、引き起こしテストの際は「なんとか起こせた」レベルでしたが、教習中倒しまくってるうちにひょいひょい起こせるようになりました。
それだけ倒したということなので自慢にはなりませんが、要はコツ、身体の使い方次第ということです。
バイク免許、取るとなったら考えること
ここからは、バイク免許を取得するとなったら決めなくてはならないあれこれについて解説しています。
特に取得する免許の種別については、迷ってしまうこともあるかと思い、わたし自身の体験や所感もあわせて記載しました。
種別を決める
二輪車の免許は7種類あります。
- 原付免許
- 小型限定普通二輪免許
- AT小型限定普通二輪免許
- 普通二輪免許
- AT限定普通二輪免許
- 大型二輪免許
- AT限定大型二輪免許
ここでは、一般的にバイクの免許を取ろうと思い立ったとき悩みがちな、太字で記した3種類についてくわしく紹介していきます。
種別ごとに教習時間、費用を掲載しましたが、
- 教習時間、費用は、すでに普通自動車免許を取得している(原付免許はあり、学科教習も済ませている)前提です
- 費用は地域や教習所によって若干違うため、申し込みの際は各教習所の詳細をしっかりご確認ください
尚、普通自動車免許を取得していない場合は、学科教習代(26時間の座学、平均7万円前後)が掛かります。
実技以外に、学科試験をクリアする必要もありますのでご注意ください。
小型限定普通二輪免許
総排気量 | 取得可能年齢 | 教習時間 | 教習費用 |
125cc以下 | 16歳以上 | 技能10時間+学科1時間 | 8万円前後 |
バイクの重さや取り扱いに不安のある人は、ここから始めるのも手です。
取得後はしっかりとバイクっぽいフォルムのCB125Rやグロムのほか、女性に人気の高いクロスカブ110やCT125ハンターカブにも乗れます。
ちなみにメリットは、
デメリットは、
普通二輪免許
総排気量 | 取得可能年齢 | 教習時間 | 教習費用 |
400cc以下 | 16歳以上 | 技能17時間+学科1時間 | 10万円前後 |
【小型限定普通二輪免許を取得している場合】教習時間は技能5時間、費用は5万円前後。
漠然とバイクの免許が欲しいと考えているなら、乗れるバイクの種類がぐっと増える、こちらの免許を取得するのがおすすめです。
高速道路にも乗れて、用途による選択肢も豊富なため、バイクのひと通りの楽しみ方を満喫出来ます。
また、250cc以下のバイクを選べば車検もないので、維持費も安く抑えられます。
とにかく選択肢が広いため、メリットやデメリットは選ぶ車種によって変わります。
大型二輪免許
総排気量 | 取得可能年齢 | 教習時間 | 教習費用 |
401cc以上 | 18歳以上 | 技能31時間+学科1時間 | 13万円前後 |
【小型限定普通二輪免許を取得している場合】教習時間は技能20時間、費用は10万円前後。
【普通二輪免許を取得している場合】教習時間は技能12時間、費用は6万円前後。
すべてのバイクに乗れる免許となります。
選択肢の幅を広げておきたい人、もしくは特定のバイクに乗りたいと考えていて、それが総排気量401cc以上なら大型二輪免許が必要です。
メリットはやはり、
デメリットは、
ただし教習時間については、長いぶん安全な教習所内で時間を掛けて基礎が学べるという利点にもなります。
決め方
基本的には、乗りたいバイクに乗れる種別を取得すればいいと思います。
まだ免許も持ってないのにそこまで考えてないわ、という方でも、免許が欲しいと思うなら、たとえ漠然としていても、
- 乗ってみたいバイクのイメージ(クルーザータイプ、フルカウルなど)
- どう利用したいか(高速に乗るか、荷物をどれくらい積みたいか)
など、希望はあると思うので、そこから考えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、わたしがいきなり大型二輪免許の取得に踏み切った最大の理由は、相方のバイクがMT-07だったから。
わたしがどんなバイクを買うにしても、お互い大型二輪免許を持っていればバイクを交換して乗ることができます。
もちろん不安がなかったわけではなく、当初は普通二輪免許取得からの限定解除も視野に入れていました。
ですが、調べてみると大型二輪免許の教習は、実は普通二輪免許取得後に限定解除を受けるよりも教習時間が長く、案外基礎的な練習がじっくりできるとのこと。
なのになぜか料金は、段階的に取得するよりお安いという謎設定(いや、原簿作成や検定料や検定合格時の事務手数料が二重に掛かるので当然か)。
さらに段階的に取得するとなると免許を2回交付してもらわなくてはならず、免許の交付は平日しかやっていないため、社会人の場合有給を取らなくてはならないわけで。
結局、最後は引き起こしテストの際に現場で聞いてみました。
「最終的には大型を視野に入れているが、段階的に取得するのとどちらがよいか」と。
私はそこで「いきなり大型でいけると思うよ」とのお返事をいただきましたので、思い切って申し込み。
それがよかったのかまずかったのかは分かりません。
ただ、教習中は大きな問題もなく(時間は掛かりましたし、こけまくってもいましたが)楽しんで取得できました。
そんな私が思うのは、「いつか大型二輪免許」というビジョンがあるなら、手間や経済的な負担が軽減できる「いきなり大型二輪免許」という選択もあるのではないかと。
体力的な不安もあると思うし、ネットではいろいろな意見が飛び交っていて戸惑いますが、迷ったら教習所で直接相談するのがおすすめです。
ちなみに、教習における大型二輪免許の、普通二輪免許との違い(教習時間以外)は、
- 教習車が20キロほど重い(NC750とCB400SFの場合)
- シート高も3センチほど高い(NC750とCB400SFの場合)
- 各課題のタイムが若干タイト
- 「波状路」(不等間隔の凹凸を立ち姿勢で通過する)という大型二輪免許のみの課題がある
当然パワーなども変わってきますが、そこは慣れではないかと思います。
AT限定について
クラスに関わらずAT限定はおすすめしません。
ATのバイクは操作が簡単な分、重くて車体も大きいです。
アクセルを開けるだけで前に進みますが、主に教習で必要となる低速域での微調整が難しく、膝で挟むことのできるタンクがないため、バランスを取るのがとても難しいという特徴もあります。
ビッグスクーターが好きでそれしか乗らないつもり、ということならともかく、車の感覚で「ATのほうが簡単そうだから、まずは…」と考えている方がいたら、バイクは少し勝手が変わりますのでご注意ください。
教習所を決める
自宅や職場から通いやすいところというのは、言うまでもなく最優先事項。
ただし教習所の評判や料金、混雑具合を調べて、気になる部分があるなら範囲を広げてみるのも大事です。
また大型自動二輪の場合、教習を行っているところが限られていることがありますので、こちらも該当するなら調べておきましょう。
長期休暇が可能なら合宿免許という手もあります。
通いに比べて料金も格安になるほか、詰めて教習が受けられますので、学生さんやたまたま長期休暇中という方はこちらも選択肢になります。
ちなみに教習所によっては、申し込み手続きの際に引き起こしのテストが行われることがあります。
わたしが通っていた教習所では、
- 女性、もしくは60歳以上が対象
- 引き起こしと取り回し(バイクを押して八の字で移動)
がありました。
テストではできる、できないはもちろんですが、体格なども鑑みて免許が取得できそうかを判断するようです。
引き起こし等のテストの有無については、サイトや申込書類に記載がない教習所もあるとのことなので、申し込みだけの予定でも動きやすい恰好で行くのが無難です。
時期を決める
普段の生活に教習がプラスされることで、どうしても日々のスケジュールはタイトになります。
できるだけ仕事や勉強が立て込んでいないタイミングを選びましょう。
ちなみに、教習所の閑散期は5月〜7月と9月〜12月、逆に混むのは、主に学生さんの長期休暇と重なる2、3月、8、9月と言われています。
自分のスケジュールが空いていても、教習予約が取れないでは本末転倒なので、そこは摺り合わせを抜かりなく。
また、バイクは車と違ってエアコンの恩恵を受けられませんので、暑さ、寒さにはじゅうぶんご注意ください。
以下は完全に私の主観となりますが、
ほとんどスピードを出すことなく発進停止を繰り返す教習所内で、ヘルメットやプロテクターを装着し、必死でバイクに乗っていると、冬でも汗ばむくらいの運動量になります。
氷点下まで気温が下がるような土地でないなら、真冬でもそれほど大変ではないのではないかと。
一方、夏の暑さはどうしようもないので、苦手な方は水分補給をこまめにする、睡眠不足など体調不良で乗らない、クール素材のアンダーウェアを使用するなど、万全の対策して挑んでください。
私は5月から7月の教習でしたが、暑さはなかなか厳しかったです。
オプションを検討しよう
免許取得時のオプションの、代表的なものは以下の2つです。
- 安心パックプラン(各教習所ごとに料金設定あり)
- オーダーメイドプラン(教習料金にプラス15000円前後)
「安心パックプラン」は、
- 補習になっても追加料金が発生しないコース
私が通っていた教習所の場合、5回以上補習を受けるなら、安心パックのほうがお得な計算でした。
これは保険のようなものなので、どうするかはそれぞれで考えていただくしかありません。
ちなみに、わたしは入っていませんでした
ですが最終的には、入っていても変わらないくらいの回数、補習になりました。
教習中「あと何回補習になるか分からない!」と焦る気持ちが出てくると、無駄に気が急いたり、不安を感じたりしてストレスになってしまうことがあります。
心配な方は、付けておくに越したことのないオプションです。
「オーダーメイドプラン」は、
- 入校時に自分の都合のいい曜日や時間を教習所に伝えておくと、規定の範囲内で自動的に予約を入れてくれるシステム
ある程度スケジュールが固定されており(土日休みなど)、空き時間を有効に活用して少しでも早く免許を取得したい人にはおすすめのオプションです。
ただし入校時に決めたスケジュールで通えない場合、返金などの措置はなく、すでに予約済みの授業に関してはキャンセル料が発生しますのでご注意ください。
補習になった場合も、追加料金はきっちり掛かります。
バイク免許取得に必要なもの
続いて、教習前に必要になるものをまとめました。
- 服装
- グローブ
- ヘルメット
- プロテクター
教習所で借りられるものも多いですが、自分で揃えなくてはならないものもあるため、それぞれのパターンでの気になった点、注意する点を解説しています。
教習時の服装
教習時の服装は「肌が露出していないこと」が大前提、つまり夏でも、長袖、長ズボンです。
わたしは夏の教習でしたが、
- 日焼け対策としてUVカット機能つき冷感インナー(長袖ハイネック)
- Tシャツ(ポリエステル素材のもの)
- 丈が長めのスキニーに、くるぶしがしっかり隠れる靴下
- ハイカットスニーカー
で通ってました。
ただし、靴だけは途中でライディングシューズを購入しています。
やや厚底のタイプを選ぶことで、足つきに余裕が出ればいいなという理由からの導入だったのですが、ライディングシューズは左足の甲部分にプロテクターがついており、これでギアの上げ下げが圧倒的に楽になりました。
教習所のバイクは教習生たちの過酷な使用に耐えているため、車体によってはギアが入りづらいことがあります。
もしギアチェンジがスムーズにできないことで失敗が多いと感じたら、教習の途中からでもちゃんとしたライディングシューズを用意するといいかもしれません。
グローブ
私の通っていた教習所では、入校時、軍手が支給されました。
ですが、これを使うのはあまりおすすめしません。
綿の軍手は滑るため、ブレーキやクラッチの操作がしにくくなるからです。
おすすめは、ホームセンターなどで販売している1000円前後の作業用手袋。
ちゃんとしたバイク用のグローブがあるに越したことはないのですが、教習中は転んで地面に手をついてしまうことも多く、傷みも激しいため、高価なものは避けた方が無難です。
また、冬は軍手や薄いグローブでは寒いので、お住まいの地方に合わせた防寒対策を取ることが必要になります。
いずれにしてもホームセンターやワークマンのようなお店で、機能的かつお手頃なものが手に入ります。
わたしが使っていたのはこちら。
ヘルメット
わたしは教習所のものを使用しました。
他人の使ったヘルメットは最初こそ抵抗がありましたが、通っていた教習所では
- インナーキャップ(支給されます)を被ることが必須
- 男女で使うヘルメットが分けられていた
- 使用後は消毒してから熱風で乾燥
など、それなりに対策がされていたのでまあいいかなと。
臭いは、わたしは気にならなかったです。
どうしても衛生面が気になる人は購入ということになりますが、教習所では転倒する機会も多いため、個人的には傷がついても許せる、
- 消耗品と割り切れるお値段もの(ただし必ず安全性の指標となる「PSCマーク」がついているもの)
を選ぶことをおすすめします。
プロテクター
教習所では、胸、背中、肘、膝プロテクターの装着が必須となります。
これもわたしは、教習所のレンタルを利用しました。
いちばん小さなSサイズでも女性には大きすぎてスカスカでしたが、やはりヘルメット同様、買うとなるとパーツが多く、形状もいろいろです。
お値段もそれなりにしますので焦って買うのはリスクが高く、教習中は借りられるもので済ませました。
その他、あったらいいかもしれないもの
雨具(レインウェア)
教習所でも貸し出しがありますが、終日雨の日はいろいろな人が利用するため、前の教習の人が使った直後のものしかないと、濡れた状態で着用することになります
わたしは本来それほど神経質なタイプではないのですが、さすがにこれは微妙。
サイズも大きすぎて着づらかったため、けっきょくワークマンの3000円くらいのものを購入しました。
上下がセパレートになったパンツタイプのものですが、特にバイク用ではありません。
その後、教習では着る機会がなかったのですが、今はもしもの時のためにバイクに積んでいます。
帽子
ヘルメットをかぶると、髪がぺしゃんこになります。
ロングヘアならまとめてしまうという手もありますが、ショートやボブの場合、帰宅用に帽子があると便利です。
わたしはショートヘアだったので、いつもキャップを持参していました。
タオル、汗拭きシート、着替え、メイク道具など
特に夏の教習は、風呂にでも入ったのかというくらい汗だくになります。
そのままうっかり公共交通機関などを利用すると、汗冷えで凍えることも。
体調管理の点からも、夏場はタオルや着替えを準備しておくことをおすすめします。
メイクも日焼け止めも滝汗の前には意味を成しませんので、身だしなみを整えるアイテムは必要に応じて持参してください。
ちなみにわたしの通っていた教習所は、男女別に更衣室があり、ドライヤーとシャワー室が設置されていました。
余裕があったらやっておきたいこと
ここからは、バイクの免許を取ると決めたら、やっておくといいことを紹介しています。
あくまでわたしが個人的におすすめすることなので、気が進まなければやる必要はありません。
とはいえ、やってマイナスになることではないと思います。
余裕と興味があったらぜひ検討してみてください。
体力づくり
教習所に通うのに、特別な体力や身体能力は必要ありません。
ですがこれまでリラックスしていた時間を使って新しことに取り組むのですから、それなりの負担は掛かります。
負担は、教習スケジュールを無理のない範囲に調整するなどの対策で加減できますが、なんだかんだで体力はあって損はしないもの。
まずは軽い運動を習慣にしてみましょう。
おすすめは以下、
- ストレッチや軽い筋トレ
- ウォーキングなどの有酸素運動
普段の生活で運動から遠ざかっているなら、まずはストレッチなどで身体を柔らかくしておくのがおすすめです。
バイクは主に体幹と下半身を使って動かすもの。
出来る範囲での股関節の柔軟や体幹に効果的なスクワットなど、基本的なものでよいと思います。
また持久力(スタミナ)があれば、1日に2時間、3時間の教習を受けても集中力が切れません。
通勤、通学を利用して、軽いウォーキングやジョギングの習慣をつけておくのも一案です。
無理はせず、やらないよりやる方がいいかな、くらいでいいと思います。
シュミレーション
ブログやYouTubeを利用して、興味のあるバイク動画を楽しみましょう。
教習関連のものでもいいし、免許取得後に乗りたいバイクを探すでも、ツーリング動画でも、なんでもいいと思います。
教習所での細かなテクニックについては、教習が始まって、得手不得手が見えてこないと理解しづらいと思うので、まずはモチベーションを維持すること。
最初は免許を取ったら乗りたいバイク、行きたい場所を考えるのがおすすめです。
おわりに
車の免許を取得してから20年以上、その後ペーパードライバーだったわたしでも、バイクの免許が取れました。
教習中はたくさんある操作や技術をマスターできる気がせず、「いやこれ無理でしょ…」と思った瞬間が5万回くらいありましたが、現在では、1日300キロ以上走り回っても全然元気な自分がいます。
免許取得に踏み切るまではずいぶん迷いましたが、今ではバイクに乗れるようになって、本当によかったです。
だからもし取得をためらっている人、特に年齢や性別で二の足を踏んでいる人がいたら、まずは一歩を踏み出してみてください。
バイクのある生活は、とても楽しいですよ。