バイク教習がつらい人へ!40代でいきなり大型二輪免許を取ったわたしが伝えたいこと

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バイクに乗りたくて教習所に通いはじめたけれど、なかなか思うように進まない!

仕事や勉強との両立による疲れや、この先補習を受けることになれば掛かる追加料金が気になって、「もうやめようかな…」と考える人は少なくありません。

わたしも、今でこそバイク教習は楽しかった思い出ですが、教習中は「このままで免許取れるのかな?」と思うことが何回もありました。

もちろんバイクは趣味で乗る方がほとんどだと思うので、本気で嫌だと思うならやめてしまってもいいのです。

お金はもったいないですが、イヤイヤ続けるには、重くて寒くて暑くてこけたら痛いバイク教習は過酷です。

とはいえ「バイク教習」「つらい」「こわい」といったキーワードで検索をしているということは、たぶん、まだ少しは続けたい気持ちが残っているということですよね?

当記事では、バイクの教習中に陥りがちな、折れそうな気持ちとの付き合い方を紹介しています

補習はもちろん、卒検も2回受けたわたし自身の体験も振り返っていますので、今現在バイク教習がつらいという方は、ぜひ参考にしてください!

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バイク教習がつらくなる理由、よくあるパターン2つ

これはもう、

  • 思ったように上達しない
  • 教官が怖い、厳しすぎる

ほとんどの方は、程度の差こそあれ、この2つのうちのどちらかが該当するのではないでしょうか。

ここでは主にわたし自身の体験をもとに、バイク教習中の前向きになれない気持ちのやり過ごし方法を考えてみました。

思ったように上達しない

わたしは、教習の最初の項目である「発信・停止」でずいぶん手こずりました。

クラッチ、ギアの調整、2カ所のブレーキ、アクセルをほぼ同時に適切に操作するということができず、狭い教習所内のコースで、

  • スムーズに規定のギアまで上げられず、スピードが出せない
  • スピードが出せたと思ったら、次はスピードを落とす作業が間に合わない
  • 結果、焦ってエンスト、タイミングが悪いとそのまま転倒

そんな時期がずいぶん長く続きました。

最初の基本で激しく行き詰まっただけに、「わたし、免許取れるのか?」という不安は日増しに大きくなり、当時のメンタル面の疲弊は相当だった気がします。

ですが、これまでの自分を振り返ってみると、わたしは水泳、自転車、逆上がりなどのスポーツに限らず、比較的得意分野と思って始めた語学や受験のためのデッサンも、人の倍練習してようやく人並みにできるようになったり、それでもできなかったり(水泳、逆上がりはまったくできないままやめてしまいました)。

そういえば普通免許を取りに行ったときも、散々だったっけ…。

つまり、よくよく考えれば考えるほど、わたしが人並みのスピードでにバイクを扱えるようになるわけはないのです。

なので、これはあくまでわたしの場合ですが、

  • バイクに乗りたいなら、人の倍頑張らなくてはならない
  • だけどバイクは、教習時間外の練習が難しい
  • よってこけて格好悪いのも、補習が嵩むのも仕方ない

できないことを認めると、わりと気持ちが楽になりました。

物事がうまくいかないとき、「あきらめるな」「頑張ればできる」と励まされて、素直に前向きになれるなら、それがいちばん理想です。

でも教習で疲れ果て、すっかり卑屈になったメンタルは、そう簡単に浮上してはくれません。

そういうときの「頑張れ」って、正直「うるさいな、頑張ってるんだよもうじゅうぶん」としか思えなくないですか…。

だったら思い切って、「わたしは人より出来が悪い!」と開き直ってみましょう。

わたしとは違い、これまではわりとスムーズに何事もこなせてきたのに、という人なら、年齢や環境(仕事が忙しくて疲れている、体格に恵まれていない等)を理由にしてもいいと思います。

開き直ったからといって、急にうまく乗れるようになるわけではありません。

ですが少なくともわたしは、上ばかりを見て焦っているよりは、冷静な気持ちで教習と向き合うことができました。

時間外で見まくっていた教習動画も、それまでは「だからそれができないんだつってんじゃん」とキレ気味でしたが、自分に期待しなくなると案外すんなり入ってくるものです。

バイクは、スポーツに近い部分が多いので、身体に操作を覚えさせる「慣れ」が重要です。

落ち着いて練習を重ねることで、時間は掛かってもある程度のレベルになら誰でも到達できるもの。

ヒョロヒョロで非力でも、背が低くても、ある程度年齢を重ねていても、免許を取得し、バイクライフを楽しんでいる人はたくさんいます。

ちなみに、教習時間として設定されているのは、あくまで、

  • 最低限受けなければならない時間数

「時間内に修了しなければならない」というものでは決してないので、補習になることには(お金は掛かりますが)なんの問題もないのです。

教官が怖い、厳しい

これは幸い、わたしは経験することがありませんでした。

ちょっと言い方がキツかったり、ぶっきらぼうな教官はいましたが、ほとんどの方は穏やかで、真摯に指導していただきました。

ですがネットなどで調べてみると、教官が厳しくて教習がつらいという方は結構いらっしゃるようです。

バイクは車のように、いざというとき、助手席の教官がブレーキを踏めるわけではありません。

それなのに全身むき出しなので、タイミングが悪いと教習所内でも怪我をしてしまうリスクがあります。

なので教官も責任が重大、それだけに言い方がきつくなってしまうこともあるでしょう。

とはいえ組織には、どうしても合わない人はいます。

そんな時は、教習所の相談窓口を調べてみましょう。

わたしの通っていた教習所では、合わない教官を3人まで申請出来るシステムがありました。

申請後は、その教官の指導する時間を避けて教習予約を取ることが可能となります。

その分予約可能な時間が減ることもありますが、自分にとって特定の教官の指導方法が厳しく、心や体に変調を来しそうなほどつらいのであれば、使えるシステムは使いましょう。

もちろん、

  • あまりにも高圧的で、人格否定とも取れる発言がある
  • 暴力行為があった

などの場合は、教習所内に相談窓口がなくても責任者にしっかりと報告を。

それでも改善されない場合は、手数料が掛かりますが転校することも可能です。

できるだけ思い詰めないために、モチベーションを維持するコツ3つ

モチベーションを維持するコツ仕事や勉強、家事など日々の生活をこなしながらバイクの免許を取得することは、時間的にも体力的にも、簡単ではありません。

高いお金を払って通い始めたにも関わらず、やめたいとまで考えることも、決してめずらしいことではないようです。

でも、できればそこまで思い詰めたくはないですよね。

ここでは、そのために普段から心がけたいこと3つの項目に分けてまとめました。

  • まわりと比べない
  • 装備品を見直す
  • 適度に気分転換をする

まずは気持ちが暗くなってしまわないよう、躓きそうになったらまずは深呼吸

自分に合った方法で、「バイクに乗りたい」という気持ちを維持する努力をしてみましょう。

まわりと比べない

ほとんどの人が経験ゼロから始める普通免許の教習と異なり、バイクの免許取得に通っている人のスタートラインはさまざまです。

たまたま一緒に普通二輪車免許の教習を受けた人が、自分よりものすごくうまかったとしても、もしかしたらその人は、

  • すでに原付や小型二輪などの免許を持っていて、それなりに乗りこなしている
  • 家族や親しい友人にライダーがいて、教習時間外も練習したりアドバイスを受けられる環境にある

バイク免許の教習で、案外多いのがこのパターン。

特に大型自動二輪免許の場合は、普通二輪車免許からの限定解除も多いので、「このまえ入校してきた人がめっさ上手いんですけど!!」とあわてる必要はまったくありません。

その人はおそらく、もう何年も中型バイクに乗り倒してきて、そろそろ大型に乗ってみたいなと思って教習所に来ているのです。

つまり教習所に通ってはいても、ライダーとしてはベテランなのです。

このように、教習所に上手い人がいたら、そのたびに積極的に自分に都合のよい「あの人が上手い理由」を考えてみましょう。

そして自分とは立ち位置がまったく違う人間なんだと納得してください。

そもそも、いくら自分を人と比べて、焦ったり落ち込んだりしても、バイクがうまく扱えるようにはなりません

できるようになるためにはとにかく雑念をシャットアウトすること、そして目の前の課題に専念することです。

装備品を見直す

教習所のレンタル品で済ませていた装備品を見直すとよい理由は、2つあります。

  • 気に入ったヘルメットやウェアを取り入れることで、モチベーションが上がる
  • 自分に合ったサイズのものを使うことで、バイクの操作がしやすくなる

特に、わたし自身も取り入れた後者は、ライディングテクニックの上達につながることもあります。

中でもおすすめしたいアイテムは、

  • グローブ
  • ライディングシューズ

バイク教習では、グローブのかわりに軍手が支給されることが多いです。

ですが綿の軍手は滑りやすく、繊細さが求められるクラッチやフロントブレーキの操作には向きません。

とりわけ女性は手が小さく、握力もハンデがあるため、すべりにくいグローブを準備することで飛躍的に技術が向上することもあります。

わたしが使っていたのはこちら。

バイク用ではなく、ホームセンターなどで販売されている安価な作業用手袋です。

教習中は転倒などで地面に手をつく機会も増えがちなので、破れたり汚れたりしても惜しくないものを選びました。

もちろん、ちゃんとしたライディンググローブを準備するに越したことはありません。

続いて、ライディングシューズです。

バイクに乗ることに特化されたシューズは、ギアの上げ下げをする左足甲部分が補強されているため、操作性が圧倒的に上がります。

くるぶしまであるハイカット、もしくはブーツタイプのものを選ぶことでプロテクターとしても機能しますし、厚底を選ぶことで足つきが改善されることもあります。

わたしは教習の途中で導入し、なかなかうまくいかなかったギアチェンジがかなりスムーズに行えるようになりました。

安くても1万円前後してしまうのがネックではありますが、お財布に余裕があればぜひ検討してみて下さい。

ヘルメットやウェアは、モチベーションの維持のために揃えるのも手です。

お金を掛けることで、逃げ道を塞ぐこともできます。

ただ、見た目の雰囲気に大きく作用するアイテムなので、わたし自身は、

  • バイクの購入が決まってから、合わせて選びたかった

このあたりの環境、価値観は人それぞれなので、自分に合ったスタイルを選んで取り入れましょう。

適度に気分転換をする

思うように進まない教習に心や体が疲れてしまったら、少し距離を置くことも大切です。

特にバイクが嫌いになりそうなほど思い詰めていると感じたら、1週間でも1ヶ月でもゆっくりと休養し、バイクのことを考えない生活をしてみましょう。

その上で、

  • バイクに乗れなくてもいいからもう教習所へは行きたくない
  • やっぱりもう少しやってみようかな

どちらに気持ちが傾くかはわかりませんが、もし「バイク免許はもういらない」と思ってしまってもそれはそれ。

一度はチャレンジしたのですから、思い切りもつくというものです。

教習を諦める気はなくても、上手くならない自分に苛立ったり、落ち込んだりすることがあるなら、教習ペースを落としてみてください。

焦って視野が狭くなっている中で練習を重ねても、効率は悪くなるばかりで、怪我のリスクも上がりかねません。

そんなときはゆっくり休んで、おいしいものでも食べるほうがいいのです。

覚えたことを忘れてしまわないかと不安になるかもしれませんが、案外肩の力が抜けることで、これまで出来なかったことができるようになることもあります。

おわりに

バイクの教習は過酷です。

わたしも、途中で何度も「もう無理かな」「やめようかな」と考えました。

でもなんとか免許を取得し、バイクのある生活を送るようになった今思うのは、

  • 人と比べて上達が遅いというだけで、勝手に無理だと決めつけてあきらめなくてよかった

ということです。

バイクを本当に嫌いになってしまったのならきっぱり諦めればいいと思いますが、そうではないのなら、

  • ネットに飛び交う辛辣な言葉や、他人の目など気にせずマイペースに練習する
  • 相性の悪い教官や、使いづらい装備品を一新して、マイペースに教習に専念できる環境を作る

以上を徹底して、気長に取り組みましょう。

バイクは子供からお年寄りまで、幅広い世代が使っている乗り物です。

世界ではもちろん、日本国内でも何万人という人が資格を有していて、日々の生活に利用しています。

練習さえ重ねれば、ほとんどの人はそれなりに乗りこなせるようになるものなので、周囲に惑わされてあまりハードルを上げすぎることなく、のんびりゴールを目指しましょう。