汗、風に紫外線、暑さ、寒さに排気ガス。
かなり劣悪な環境であろうヘルメット内部に長時間頭を突っ込んでいなくてはならない女性ライダーにとって、スキンケアやメイクの悩みは尽きないものです。
この記事では、30代後半までコスメカウンターのハシゴが趣味だった元コスメオタクのわたしが、女性ライダーのスキンケアやメイクについての実体験とおすすめアイテムを紹介しています。
敏感肌傾向で汗や乾燥に弱いくせにアウトドアを趣味とするわたしの試行錯誤の末の対策が、どなたかのお役に立てばと思いつつ。
メイクそのものよりも、スキンケアやメイクの「持ち」や「快適さ」にこだわった内容となっていますので、興味のある方はぜひご一読ください。
まずはベースと紫外線対策を万全に
ベースメイクまでの工程で大切なのは、入念なスキンケアと紫外線対策。
その上で気になる部分のカバーは極力薄めが崩さない秘訣です。
基本はベース作り
料理然り、スポーツ然り、なにはともあれ下ごしらえや事前のストレッチが大切です。
スキンケアも同様、基本となるのはベース作り。ツーリングの朝は早く、慌ただしくなりがちですが、朝のスキンケアにはじゅうぶんな時間を掛けてください。
適当に化粧水をつけてファンデーションをべた塗りでは、午前中のうちにメイクはドロドロ、もしくはカピカピになってしまいます。
スキンケアは一種類づつ丁寧になじませて、時間があればローションパックなどでしっかり保湿しておきましょう。
より完璧なコンディションを目指すなら、睡眠不足など前日の不摂生もできれば避けて当日を迎えたいものです。
紫外線対策は抜かりなく
ヘルメットのシールドには、たいていUVカット機能が施されています。
ですが出先では外すこともあれば、照り返しによる紫外線の侵入、経年によるヘルメットのUVカット機能の劣化も気になります。
紫外線対策は抜かりなく、肌が弱いなど特別な事情がないかぎり、選ぶべき日焼け止めはSPF50+/PA++++、加えて物理的な防御も完璧にしておくことが大事です。
フルマラソンをしていたこともあるわたしのおすすめは、
どちらもスポーツやアウトドアでの使用を想定しており、性能と持ちについては他を凌駕する製品です。
ただし冬場や、目的地でそれほど屋外活動をしない場合は、使用感がよく、スキンケア効果も期待できて持ち運びしやすいものを選ぶのもあり。
わたしがそんなとき使っているのは、
物理防御に関しては、首を守れるハイネックのUVカットインナーがおすすめです。
スポーツやアウトドアのブランドから機能の高いものがたくさん発売されているので、気になる方は検討してみてください。
わたしはハイネックはあまり得意ではないのですが、背に腹は代えられず。バイクを含むアウトドアの際には、年中(冬は保温性のあるものを)着用しています。
工事は極力ピンポイントで
ヘルメットのチークパッドに当たる部分にメイクをしても、着脱でこすれてヨレてしまいます。
ヨレたメイクほど見苦しいものはない上に、ヘルメットが汚れて衛生面からもよくないため、ライダーのメイクは両目尻から口角を結ぶ三角ゾーンに集めるのが基本です。
とりわけベースメイクは、ファンデーションの使用量を最小限に。ニキビ跡など、どうしても気になる部分は、コンシーラーで部分的にカバーしましょう。
ちなみにわたしが使っているのは、こちら。
バイクに乗るときはチークやシェーディングは使いませんが、鼻根と唇の上と顎にハイライトは使用。
鼻先は崩れやすいのでファンデーションもハイライトも使いません。
お粉はツヤやマットなど仕上がりの好みはさておき、崩れを防いでくれて、なおかつ乾燥しないものを選びたいところですが、
アイメイクを崩さないための対策&おすすめアイテム
続いてはメイクについてです。
特にヘルメットを被っている時間の長いバイク装備の際、もっとも念を入れたいアイメイクについて。
とはいえ、アイメイクそのものについては好みがあります。
だからここで取り上げるのは、アイメイクを崩さないためにどうするかということ。
スタイルや年齢が異なっても、これはある程度、多くの人に参考になるのではないかと思います。
やっぱりベースは基本
ベースメイク同様、アイメイクを崩さないためにもベース作りは大事です。
そこでおすすめしたいのがアイベース。
わたしが使用しているのは、
とにかくアイメイクが落ちないし崩れない、しかもアイシャドウがとてもキレイに発色するというメリットがあります。
二重幅にアイメイクがたまるようなトラブルも起きにくくなります。
アイベースとなっていますが眉に使うとアイブロウも持ちも良くなって、鼻まわりなどテカりやすい場所のテカリ防止にもつかえる万能アイテムです。
気を付けるべきはごくうすく伸ばすこと。つけすぎると白く不自然に固まります。
メイクは塗って30秒くらい待ってから、しっかり乾いたことを確認してから行ってください。
安くはないですが一度に使う量もごくわずかなため、毎日使用しても半年くらいは持ちますよ。
それでも崩れる場合の対策
眉毛がなくなってしまうのが悩みなら、おすすめは眉ティントです。
地肌に直接色素を付ける眉ティントは、いわゆるアートメイクの簡易版。
付属のブラシで理想の眉の形に染料を置き、規定の時間が経ったら固まった部分をはがします。
少々慣れが必要ですが、コツをつかんでしまえば3日くらいは落ちません。
ヘルメットの着脱で擦れ、眉尻が消滅なんていうアクシデントも防げるほか、旅行などにも便利です。
アイラインやマスカラは、汗に強く、にじみや色移りしないものを探すのが基本です。
ただしこれは相性も大きいため、人気の高いものでも合わないと感じたら早めに見切りをつけて。
プチプラでも良いものがたくさんあるジャンルなので、どんどん試してみましょう。
さらに万全を尽くすなら
メイクをできるだけ長い時間きれいなままキープしたいなら、フィックスミストを使いましょう。
フィックスミストは、メイクの完成後、顔全体にスプレーすることで化粧崩れを防ぐアイテム。
デパコス、プチプラを問わずたくさんの種類が販売されていますので、いろいろためしてお気に入りを見つけていただければと思います。
メイクポーチの中身
最後に紹介するのは、わたしがツーリング時に持ち歩く、メイクポーチの中身です。
写真左から、
- リップ美容液(リビジョン ユースフルリップ)→脅威の保湿力を誇ります。飲み食いをしなければ終日塗り直しいらず、若干のプランパー効果があり、くすみも改善される超優等生。ややお高いですが、バイクを抜きにしても、もうこれがないと生きていけないくらいの溺愛アイテムです。
- アルガンオイル(マンデイムーン)…小分け容器に移して携帯。主にネイル(ハンド)や髪に使用します。
- 乳液(ラブミータッチ スキンバリアナノミルク)→こちらも普段のスキンケアに使っているものを小分けにして携帯。さらっとしているのに驚異的な保湿力。主に目尻や口のまわりが乾燥したとき、ほんの少量なじませます。
- フェイスパウダー(RMKシルクフィットフェイスパウダー)…めったに使わないのですが、念のため。朝のパウダーより保湿に優れ、持ち運びのしやすいものを選んでいます。
- 日焼け止め(ラブミータッチ シルキーUVミルク)→お好みでスプレータイプなどもおすすめです。
こちらは、メイク用品と一緒にポーチに入れているさらに細かいもの。
- ティッシュ
- 目薬
- 常備薬
- ミラー、コーム
- 予備用コンタクト
- 衛生用品(映ってません)
テーマは常に軽量化。いろいろ持っていても、出先では結局それほど落ち着いてメイク直しをするタイミングはないため必要最低限にとどめています。
あとメイク用品ではありませんが、キャップとサングラスは必須です。
ツーリング後のケアも忘れずに
ここからは帰宅後のケアについて。
アフターケアを終えるまでがツーリングです。
アフターケア
ツーリングで肌を過酷な環境に晒したあとは、かならずその日のうちにケアすることをお忘れなく。
メイクをきれいに落としたあとは、ローションパックなどでしっかり保湿することが大切です。
わたしは汗や埃、排気ガスなど環境の変化で肌が敏感になりやすいタイプなので、疲れた日は攻めのケア(レチノールなど肌に刺激のあるもの)は避けています。
かわりにセラミドやビタミンC、アミノ酸などのサプリメントを必要に応じて摂取したら、あとはとにかく寝る、ひたすら寝る。
加齢に伴って、睡眠に勝るスキンケアなしの持論がより確信に近いものとなりつつあります。
ヘルメットのケア
いちばん確実なのは、取り外して洗うことです。でも毎回はさすがに面倒だし、型崩れも心配。
わたしは洗うほどではないものの、汚れた日はシートタイプのクレンジング(オイルフリー、洗顔不要のもの)で拭き取っています。
その後パストリーゼをスプレーし、風通しのよい場所に陰干し。
ファンデーションがついていなくでも、汗や日焼け止めは確実に染みこんでいます。
そのまま放置すると雑菌も繁殖しがちなので、敏感肌傾向の人は特に気を付けて。こまめなお手入れを心がけましょう。
おわりに
以上、わたしのツーリングの際のスキンケアやケアアイテムについて紹介してきました。
ですが、お肌に関しては個人差が大きいため、同じものでも合わないという方がいらっしゃるかもしれません。
そんなときは無理をせず、他のアイテムを試すなどしてみてくださいね。