2025年3月に劇場で観た映画の感想です。
- Playground 校庭(テアトル梅田)
- フライト・リスク(T・ジョイ梅田)
- ANORA アノーラ(大阪ステーションシティシネマ)
- 教皇選挙(TOHOシネマズ梅田)
賞レースにはあまり関心がないので、この時期(アカデミーウィーク)にも関わらず鑑賞作品選びはマイペースです。
観た作品の中でいちばん楽しかったのは『フライト・リスク』かなあ。意識低めではありますが、メルギブの演出は天才的だし、好きなものは好きなのです。
なお、この月配信で鑑賞した作品については、こちらにまとめています。
Playground 校庭(テアトル梅田)
7歳の内気な少女ノラは3歳上の兄アベルが通う小学校に入学するが、なかなか友だちができず校内に居場所がない。やがて同じクラスの女の子2人と仲良くなったノラは、ある日、兄が大柄な少年にいじめられている現場を目撃しショックを受ける。ノラは大好きな兄を助けたいと願うも、兄から拒絶されてしまう。その後もいじめは繰り返され、一方的にやられっぱなしの兄の気持ちを理解できないノラは寂しさと苦しみを募らせていく。唯一の理解者だった担任教師が学校を去り、友だちから仲間はずれにされて再びひとりぼっちになったノラは、ある日、校庭で衝撃的な光景を目にする。
引用:映画.com
監督:ローラ・ワンデル/製作:ステファン・ロエスト/脚本:ローラ・ワンデル/撮影:フレデリック・ノワロム/美術:フィリップ・ベルタン/編集:ニコラ・ランプル/音楽:トーマス・グリム=ランズバーグ
出演:マヤ・バンダービーク/ガンター・デュレ/カリム・ルクルー/ローラ・ファーリンデン
フライト・リスク(T・ジョイ梅田)
保安官補のハリスは、ある事件の重要参考人のウィンストンを、アラスカからニューヨークまで航空輸送する任務に就く。初顔合わせとなったベテランパイロットのダリルは、陽気な会話でハリスの緊張をほぐしていく。離陸した機体は、壮大なアラスカ山脈の上空1万フィートまで上昇。頼もしいダリルの腕前もあって、順風満帆なフライトになるかに思えた。一方、後部座席につながれたウィンストンは、足もとにパイロットライセンス証が落ちているのを見つける。そのライセンス証の顔写真は、いま飛行機を操縦しているダリルとは全くの別人のもので……。
引用:映画.com
監督:メル・ギブソン/製作:ジョン・デイビス ジョン・フォックス ブルース・デイビ メル・ギブソン/製作総指揮:アレックス・ルボビッチ ジェニー・ヒンキー ビッキー・クリスチャンソン ニック・グエラ ポール・J・ディアス ペトル・ヤークル ライアン・ドネル・スミス ナターシャ・スタッセン アレン・チェイニー/脚本:ジャレッド・ローゼンバーグ/撮影:ジョニー・デランゴ/美術:デビッド・メイヤー/編集:スティーブン・ローゼンブラム/音楽:アントニオ・ピント
出演:マーク・ウォールバーグ/ミシェル・ドッカリー/トファー・グレイス
ANORA アノーラ(大阪ステーションシティシネマ)
ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが……。
引用:映画.com
監督:ショーン・ベイカー/製作:アレックス・ココ サマンサ・クァン ショーン・ベイカー/製作総指揮:グレン・バスナー ミラン・ポペルカ アリソン・コーエン クレイ・ペコリン ケン・マイヤー/脚本:ショーン・ベイカー/撮影:ドリュー・ダニエルズ/美術:スティーブン・フェルプス/衣装:ジョスリン・ピアース/編集:ショーン・ベイカー/音楽監修:マシュー・ヒアロン=スミス
出演:マイキー・マディソン/マーク・エイデルシュテイン/ユーリー・ボリソフ/カレン・カラグリアン
教皇選挙(TOHOシネマズ梅田)
全世界14億人以上の信徒を誇るキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなった。新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票がスタートする。票が割れる中、水面下でさまざまな陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていく。選挙を執り仕切ることとなったローレンス枢機卿は、バチカンを震撼させるある秘密を知ることとなる。
引用:映画.com
監督:エドワード・ベルガー/製作:テッサ・ロス ジュリエット・ハウエル マイケル・A・ジャックマン アリス・ドーソン ロバート・ハリス/製作総指揮:スティーブン・レイルズ グレン・バスナー アリソン・コーエン ミラン・ポペルカ ベン・ブラウニング レン・ブラバトニック ダニー・コーエン マリオ・ジャナーニ ロレンツォ・ガンガロッサ エドワード・ベルガー レイフ・ファインズ ロビン・スロボ ピーター・ストローハン トーマス・アルフレッドソン/原作:ロバート・ハリス/脚本:ピーター・ストローハン/撮影:ステファーヌ・フォンテーヌ/美術:スージー・デイビス/衣装:リジー・クリストル/編集:ニック・エマーソン/音楽:フォルカー・ベルテルマン/キャスティング:ニーナ・ゴードン マーティン・ウエア
出演:レイフ・ファインズ/スタンリー・トゥッチ/ジョン・リスゴー/カルロス・ディエス/ルシアン・ムサマティ/オマリーブライアン・F・オバーン/サバディンメラーブ・ニニッゼ/セルジオ・カステリット/イザベラ・ロッセリーニ
こちらもオスカーノミネート作品。原作が『ゴーストライター』のロバート・ハリス、脚色が『裏切りのサーカス』のピーター・ストローハンによるベテラン仕事ということで、普通に面白いミステリーとなっていました。
見どころとしては、システィーナ礼拝堂の巨大セットとか、中二感爆発な投票システムとか。いろいろあるのですが、個人的に印象に残ったのはやはりおじさまキャストたちの競演です。レイフ・ファインズ然り、ジョン・リスゴー然り、この道何十年という積み重ねのある名優の方々ですから演技が素晴らしいのは当然なのですが、やっぱり顔ですよ顔。年齢を重ねた人の顔って本当に迫力があって素晴らしいですね。脚本の優れた映画ということもあって、登場人物には絶妙な個性とさまざまな局面が用意されており、楽しめる表情も困ったり怒ったり疲れたり欲深くなったり本当に豊かで、これだけで私はご飯が2、3杯おかわりできるてしまう感じです。