【レビュー】薄くて軽い!初心者にもおすすめのバイク用プロテクター「POWERAGE(パワーエイジ)PORON XRD」

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4年ほど使用してきた脊髄プロテクター(HYOD D3O VIPER STEALTHプロテクターHYZ902)が裂けてきたため、相方くんがPOWERAGE(パワーエイジ)PORON XRD製の脊髄プロテクターを新調。

それがとにかく軽いし薄いし性能もよさげだし。すっかりうらやましくなったわたしも、思わず肩、肘、膝、背中と、一式を揃えてしまいました。

この記事は、2024年の春先から使っているPOWERAGE(パワーエイジ)PORON XRD製のプロテクターについて、機能やラインナップ、わたし自身が使ってみての印象などをまとめています。

新製品ではないので、すでにレビューは各所に出ていると思いますが、情報は多いに越したことなし。

これからバイク用プロテクターの購入を検討しているという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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POWERAGE(パワーエイジ)のプロテクター素材「PORON XRD」とは

PORON XRDは、米国に本社を置く「ロジャースコーポレーション」が開発した画期的な衝撃吸収剤です。

この素材を使ったバイク用プロテクターを販売しているメーカー「POWERAGE(パワーエイジ)」の公式サイトによれば、


引用:POWERAGE

ええと、つまり、

  • 衝撃を吸収しつつ広い範囲に分散させるのが得意
  • 復元力がある繰りため返しの衝撃にも強い

どれくらい強いのかっていうと、これぐらい↓

で、こんなに優秀でありながら、さらにうれしいのは、

  • 厚さ6ミリと極薄で柔らかい
  • 薄いということは、軽いということ
  • 柔らかいということは、装着時窮屈じゃないということ

なんならハサミで切ることもできてしまうくらい自由度の高い素材なため、さまざまな用途で利用されているとのことです。

ちなみに、バイク用プロテクターの安全性の基準とされることの多いCE規格については未取得のようです。

これは(おそらく)「PORON XRD」がアメリカで開発されたものであり、EU圏での販売を考えていない(CE規格はEU加盟国内に輸出する際に設けられた安全基準です)、もしくは製品に自信があるため、余計なお金を掛けたくないといった理由からではないかと。

バイク用のプロテクターを選ぶ際にはCE規格を目安にしがちなので、付いていないと一体どれくらいいいものなのか判断に困ってしまうかもしれませんが、少なくとも、

  • わたしがこれまで使っていたCEレベル1(または2)のプロテクターより、衝撃を加えた際の吸収率はよかった

確認方法は、装着した状態で相方氏とどつき合うという非常にアナログなものでしたが、確実に違いが分かりました。


インナータイプとサポータータイプ

高い安全性を担保する「PORON XRD」を採用したPOWERAGE(パワーエイジ)のプロテクターは、

  • サポータータイプ
  • インナータイプ

の、2種類のシリーズに分かれます。

いずれも使用するプロテクター自体は同じものですが、装着方法が異なりますので、ここからは各タイプの形状とラインナップ、さらに一長一短の使い勝手について解説していきます。

サポータータイプ

サポータータイプは、あらかじめプロテクターを内蔵したベストやジャケット、サポーターを着用して使用します。

単体で身体にぴったりとフィットするため、ライダー用ではないアウターやパンツの下に仕込むことができます。

※サイズ S/M/L

※サイズ S/M/L

※サイズ S/M/L/XL
※腰と膝にプロテクターが内蔵されています。

※サイズ WM/S/M/L/XL
※胸と脊髄にプロテクターが内蔵されています。

※サイズ WM/S/M/L/XL
※脊髄、背中、肘、肩にプロテクターが内蔵されています。
ラインナップは以上5種類。
このタイプは、
  • バイクに乗る際のジャケットやパンツを気分に合わせて変えたい人
  • ラインディングパンツやジャケットではなく、普段着でバイクに乗りたい人
  • プロテクターを内蔵できるライディングジャケットを持っていない人

におすすめです。

プロテクターを入れることのできるライダースジャケットを準備する必要がないため使いやすいですが、

  • 出先での着脱がアウター+プロテクターと二度手間になりがち
  • 洗濯時(手洗い推奨)プロテクターを外すことができない

というデメリットもありますのでご注意下さい。

また、タンクトップ型(胸部・脊髄をフォロー)、ジャケット型(肩・肘・胸部・脊椎をフォロー)に関しては、いずれもWM(ウィメンズMサイズ)があります。

ですが着丈や身幅巾、裾巾が多少調整されているのみで、バスト部分の形状は考えられていません。

そもそも内蔵されている胸部プロテクターが真っ平ら。いくらPORON XRDが柔軟な素材とはいえ、複雑な形状の女性の身体に自然にフィットするほどではありません。

装着することができないわけではありませんが、それなりの圧迫感、見た目の不自然さは否めませんのでご注意下さい。

サポーター状の肘、膝プロテクター、パンツスタイルの腰、膝プロテクターもユニセックス仕様ではありますが、華奢だったり、小柄な女性だと快適に使用できるかどうかは微妙なところ。

わたしもバイク用品店にディスプレイされていた肘プロテクターを試着してみましたが、それほど華奢ではなくても(160センチ48キロ、二の腕のたくましさには定評あり)、伸びてきたらと考えると購入をためらうサイズでした。

不安な場合は、

  • バイク用品店での取り扱いが充実しているので、試着だけでも利用する
  • 通販なら、返品ができるかどうか事前によく調べておく

など、対策を考えておくと安心です。

インナータイプ

インナータイプは、POWERAGE(パワーエイジ)製ライダースジャケット、もしくはお手持ちのライダースジャケットのプロテクター用ポケットに入れて使います

よって必ず、

  • POWERAGE(パワーエイジ)製ライダースジャケット、もしくは「インナープロテクターPORON」の収納が可能なライダースジャケット

が必要となりますのでご注意下さい。


※ライダースジャケットの胸ポケットに入れて使うタイプです。

※プロテクターが専用ケースに収納されたタイプです。
※ベルクロ(マジックテープ)、もしくはスナップボタンでライダースジャケットに固定して使用します

※プロテクターが専用ケースに収納されたタイプです。
※ベルクロ(マジックテープ)でライダースジャケットに固定して使用します


ラインナップは以上7種類。

このタイプのおすすめのポイントは、

  • サポータータイプに合うサイズがなくても使える
  • 一度ライダースジャケットやパンツにセットしてしまえば、ジャケットを着るだけ(パンツを履くだけ)で全身の装備が整う
  • 立ち寄り先でもライダースジャケットを脱ぐだけで身軽になれる

逆にデメリットとなりそうなポイントは、

  • 入れ替えが面倒くさい

尚、胸部プロテクターは、サポータータイプと同じものになります。

メーカーでは男女兼用とアナウンスされていますが、女性の体型を考えてつくられているものではないので、購入の際はご注意下さい。

わたしの使い方

ちなみに、わたしが購入したアイテムは、

  • PORON インナープロテクター脊椎用 PA-524
  • PORON インナープロテクター肘用 PA-527
  • PORON インナープロテクター肩・腰用 PA-526×2セット

脊髄、肩、肘は、それぞれカドヤのパンチングレザージャケットにイン。

肩、肘は問題なく入りました。

脊髄プロテクターは、これまで使っていたD3Oより縦は短め、横は長め。

ジャケットのポケットには収まらず、ハサミで切ろうかとも思ったのですが、できれば背中は広めに守りたい。

そんなわけでD3O時代から引き続き、100均のマジックテープ(粘着タイプ)を使用することにしました。

2枚の写真のように、プロテクター側、ジャケット側、各4カ所に貼り付けています。

今のところ問題なく固定されていますが、正規の使い方ではないので安全面については自己責任でお願いします。

膝には肩・腰用を転用。インナープロテクターPORONには膝用もあるのですが、わたしがふだん使っているマックスフリッツのスクランブラーパンツには入りそうになくて。

というか、肩・腰用もそのままでは入らなかったので、これまで使っていたマックスフリッツのプロテクターに合わせてハサミでカット。

キレイにできるかな、と心配だったのですが、100均の小さめのハサミでもちゃんと切れました。

「POWERAGE(パワーエイジ)インナープロテクターPORON」を着てみて感じたこと

ここからは、わたし自身が使ってみて感じたことあれこれです。

一応、よかった点と微妙に感じた点(もしくは人によって評価の分かれそうな点)に分けておくと、

  • とにかく衝撃をしっかり吸収する
  • なのに軽くて薄くて柔らかい
  • 安くはない
  • ユニセックスだけど女性は注意が必要な点も

以下、細かく解説していきます。

とにかく衝撃をしっかり吸収する

先にも書きましたが、わたしがこれまで使っていたCEレベル1(または2)のプロテクターより、衝撃を加えた際の吸収率はよかったです。

POWERAGE(パワーエイジ)のプロテクターは、取り扱いのあるバイク用品点なら、高確率でサンプルの展示を行っています。

興味のある方は、ぜひお近くのお店(ナップスや2りんかん)を調べて、実物を手に取ってみて下さい。

その優秀さは、実際に装着して壁に当たったり、誰かに殴ってもらうだけで実感できると思います。

なのに軽くて薄くて柔らかい

「POWERAGE インナープロテクターPORON」の厚みは6mm。

しかも柔らかいので、身体のたいていの部分にはごく自然になじみます。

重量に関しては、とりあえずわたしの手持ちのプロテクターと比較してみると、

HYOD D3O エルボープロテクター(HYZ904)

95.5g

POWERAGE インナープロテクターPORON 肘用(PA-527)

52g

コミネ バイク用CEレベル2プロテクターS 肩用(SK-812)

62g

POWERAGE インナープロテクターPORON 肩・腰用(PA-526)

47g

HYOD D3O VIPER STEALTH バックボーンプロテクター(HYZ902)

324g

POWERAGE インナープロテクターPORON 脊椎用(PA-524)

167g

なんと、ざっくり半分くらいです。

さすがにこれだけ変わると、

  • 長時間のツーリング時の首や肩が楽
  • 素材自体の通気性はそれほど優れているとは思えないものの、プロテクターと身体の間を空気が通るようになったのか、暑苦しさは軽減
  • 柔らかいため、関節を曲げたり伸ばしたりしても違和感がなく、バイクから降りて歩く、座るなどの動作が楽

など、体感もしっかり変わります。

高価ではある

仕方のないことですが、値段は決して安くありません

目安としては、HYODのD3Oシリーズと同じくらいです。

ユニセックスだけど女性は注意が必要な点も

これも先にちらりと触れましたが、「PORON XRD」の胸部プロテクターは、ユニセックスとして販売されています。

ただし形状は真っ平らで、柔らかいとはいえ女性の身体に心地よくフィットするようには作られていません。

体型によってはかなり不自然になることもあるので、購入の際は実店舗へ見に行く、もしくは返品可能なネットショップを利用するなどして、後悔のないようにしましょう

まとめ

薄くて軽くて衝撃に強い「PORON XRD」のバイク用プロテクターには、

  • サポータータイプ
  • インナータイプ

の、2種類があります。

※サポータータイプは、プロテクターを内蔵したサポーターやジャケット、ベストなどを着用して使用。
※インナータイプは、手持ちのジャケットのプロテクター用ポケットに差し込んで使用

値段は決して安くありませんが、わたしがこれまで使ってきたものの中では、使い心地、性能ともにかなり優秀。

2りんかん、ナップスなど実店舗での取り扱いも多いため、現物を確認することも高確率で可能です。

今現在、バイク用プロテクターをお探しなら、ぜひ一度「POWERAGE(パワーエイジ)PORON XRD製プロテクター」を試してみてくださいね。