【ツーリング】初心者もOK!大阪市内からバイクと山、両方満喫できる日帰りスポット5選

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バイクに乗るようになる前から山が好きでした。

ですが車を持っていなかったので、行ける場所は限られていました。

バイクに乗るようになってから世界が広がり、登山やトレッキングを兼ねたツーリングにも出掛けるようになりました。

今まで行けなかった場所に行けるのはとても楽しい!!

でもツーリングと山歩きを兼ねるのは、体力的な配分が必要です。

特にバイク初心者のわたしは、山で張り切ってしまうと帰りのバイクが不安になってしまうことも。

当記事では、わたし自身の体験をもとに、関西を中心にバイクと山、どちらの初心者にもおすすめできるスポットを紹介しています。

体力や技術には個人差があるため、もちろん注意は必要ですが、基本的には気軽に楽しめる山ばかりを集めました。

気になる山がみつかった方は、ぜひ一度足を運んでみてください!

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ツーリング登山(トレッキング)で気を付けるべきこと

まず何を置いても大切なことは、

  • 怪我をしないこと。
  • 無理をしないこと。

もし怪我をしてしまったら、バイクで帰ってくることができなくなってしまうかもしれません。

怪我まではいかずとも、無理をして疲れてしまうと、注意散漫となり事故のリスクが上がってしまいます。

現地では常に「帰らなくてはいけない」ことを自覚して行動し、「疲れたな」というより「疲れるかも」と思った時点で引き返すことが大切です。

もうひとつは、山でのマナーについてです。

バイク歴は長くても、あまり山へ行ったことがない方は、一度確認しておきましょう。

基本的なものとしては、

  • ゴミは持ち帰る(ラーメンの汁など食べ残しを捨てるのも厳禁です)
  • あいさつをされたら返す(すれ違いや追い越しでの接触など、アクシデントを避ける意味もあります)
  • 登山道は登り優先(ただし相手が譲ってくれた場合は、お礼を言って進みましょう)
  • 生き物はもちろん、植物や花の採集も厳禁
  • 火の使用は要確認(直火は基本的にNG、火気注意、火気厳禁など決められたルールに従うこと)

映画1本分くらいの時間で往復出来るくらいのハイキングでも、山のルールは絶対です。

バイクも好きだけど山も好き!両方満喫できる関西の日帰りツーリングスポットおすすめ5選

ここでは、ツーリングと山遊びを両方堪能できる関西のおすすめスポットを紹介します。

ピックアップの条件としては、

  • バイクと山、どちらの初心者もある程度楽しめること
  • 大阪市内から日帰りできること

を心がけました。

現地まで、もしくは山での所要時間については、できるだけ詳細で正確な情報を集めたつもりですが、時間帯、季節によって変わることもあります。

実際に行かれる前には、Googleマップや各自治体の公式サイトなどを利用して、道路、交通状況をよくご確認の上、装備をしっかり整えてお出掛け下さい。

尚、記事内に記載した所要時間につきましては、

  • セブンイレブン大阪太子橋1丁目店(大阪市旭区)

を起点としています。

所要時間を検討する際、ご確認下さい。

星のブランコ(交野市 大阪府民の森)

大阪市北部からの所要時間(駐輪場まで)50分前後(18キロ)
駐輪場から星のブランコまでの往復所要時間(休憩含まず)30~60分

星のブランコは、大阪府民の森、ほしだ園地にある吊り橋のことです。

標高180m、全長280m、最大地上高50mと、人道吊り橋(歩行者専用吊り橋)としては日本を代表する規模で、広大な大阪府民の森はもちろん、大阪の街まで見渡せる絶景が楽しめます。

ふもとから吊り橋へのルートは2通り、所要時間少なめな階段コース(片道約15分)と、ごくゆるやかな管理道コース(片道約30分)があります。

しっかりした案内が入り口にも道中にもありますし、人通りも多いので迷う心配はありません。

またどちらのルートも、バイク装備で全然大丈夫な歩きやすい道です。

登りと下りでルートを変えれば、雰囲気も変わって楽しいですよ。

注意事項としては、

  • トイレはスタート地点のピトンの小屋か、途中のやまびこ広場にあります
  • 自動販売機はピトンの小屋にしかありません
  • 売店はありませんので、食事をしたい場合は持参となります
  • ほしだ園地内は火気厳禁、焚き火はもちろんバーナーもNGです
  • ライディングシューズやスニーカーでも問題のない道ですが、前日までの天候、季節によっては滑りやすくなっていることもあるので気をつけましょう

星のブランコは、大阪とは思えない自然が気軽に楽しめる素敵スポットです。

ピトンの小屋のお隣には本格的なクライミング施設(要予約)もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

地図

駐輪場は、マップ内の駐車場(Pマーク)の入り口すぐ手前横にあります。

ありがたいことに無料なのですが、未舗装であまり広くないため、バイクが大きい、もしくは重い方はご注意ください。

道そのものは大阪市内からのアクセスもよく、初心者でも危険を感じるような箇所はありません。

所在地:大阪府交野市星田5019−1
大阪府民の森 公式サイト

曽爾高原(奈良県宇陀郡曽爾村)

大阪市北部からの所要時間(野口駐車場まで)120分前後(99キロ、高速道路利用)

野口駐車場から亀山峠、亀山経由の往復所要時間(休憩含まず)80~100分

曽爾高原(そにこうげん)は、日本300名山のひとつ倶留尊山(ぐるそやま、標高1038m)のふもとに広がる高原です。

黄金色のススキで覆われる秋の景色が有名ですが、写真(2023年9月)のように春や夏の一面に広がる緑も圧巻です。

一般的なのは亀山峠を経由しつつ、高原をぐるりと回るように亀山山頂(標高849m)を目指すコースです。

ほとんど遊歩道を歩くため迷う心配はまずなく、スニーカーどころかサンダル姿のお嬢さんも見かけるほど(おすすめはしない)のカジュアルなコースです。

地図

駐車場の隅に案内板がありますので、ルートを確認してからスタートして下さい。

気をつけたいポイントは以下。

  • トイレは野口駐車場にしかありません
  • 野口駐車場は有料です(普通車1日600円、バイクは200円、ポストにお金を入れる方式なので、小銭を持っておくこと)
  • 曽爾高原は国定公園のため火気厳禁
  • 亀山峠から分岐する二本ボソ~倶留尊山(くろそやま)方面は、登山靴でないとキツいため、準備がない場合は入らないようにしましょう
  • ススキの美しい秋の夕暮れ時は渋滞にご注意ください(交通状況を調べてから出掛けましょう)

駐車場はこんな感じです。

朝8時頃はバイクがたくさんいましたが、下山時(15時頃)はガラガラでした。

料金箱

この箱にお金を入れます。

絶景を堪能したあとは、15分ほど下った場所にある「曽爾高原ファームガーデン」での休憩もおすすめです。

山登りのあとの汗を流すことのできる温泉があるほか、レストラン、直売所が併設されていてゆっくりすることができますよ。

所在地:奈良県宇陀郡曽爾村太良路
曽爾高原(曽爾高原ファームガーデン)公式サイト

伊吹山(滋賀県米原市)

大阪市北部から伊吹山ドライブウェイ~山頂(スカイテラス)駐車場までの所要時間 150分前後(149キロ、高速道路、有料道路利用)
山頂(スカイテラス)駐車場から伊吹山山頂までの往復所要時間(休憩含まず)40~100分

伊吹山

大阪からは少し離れますが、伊吹山(標高1377m)は高速と有料道路を利用することで9合目まで行ける滋賀県の名山です。

9合目の伊吹山スカイテラスでも標高が1260mあるため、見晴らしや空気のすがすがしさはじゅうぶんに堪能することができますが、せっかくここまで来たら山頂を目指してみましょう。

コースは3本(1本は下り専用)あり、それぞれ所要時間が違います。

伊吹山

傾斜は緩やかですが、やや長く歩かなくてはならないコースもあれば、

伊吹山

少し山気分が味わえる岩場コースもあります。

山への入り口に大きな案内図がありますので、お好みのコースを選んでお楽しみ下さい。

どの道を選んでも、バイク装備で問題なく歩けます。

注意すべきは、

  • ガスバーナーも含めて火気は厳禁です

食事はスカイテラスでもできますし、山頂にもそばやうどん、カレーなどが食べられる山小屋があります。

ちなみに、伊吹山ドライブウェイのバイクの通行料金は往復で2200円。少しお高いですが、駐車場も含めてさすがに道は完璧に整備されています。

待避スペースも多く、マナーの悪い車も少ないので、初心者の山道練習コースとしてもおすすめです。

所在地:滋賀県米原市上野
伊吹山ドラブウェイ

六甲山(神戸市灘区)

大阪市北部から六甲ガーデンテラスまでの所要時間 80分前後(45キロ)

六甲ガーデンテラスから六甲山山頂までの往復所要時間(休憩含まず)160~200分前後

六甲山

関西で最もメジャーな山、ライダーも多く訪れる六甲山ですが、ここでは六甲ガーデンテラスから六甲山山頂までを歩く、プチ山歩きコースをご紹介します。

とにかく有名なので行ったことがある人も多いかもしれませんが、山頂からの景色は何度見ても気持ちのいいものです。

六甲山

カーデンテラスから山頂まではそれなりの距離がありますが、道は歩きやすく整備されています。

案内板も多いので迷うリスクも低いですが、ところどころに上級者向けのルートへの分岐もあるため、不用意にルートを外れないようにして下さい。

基本的には行きは「六甲山山頂」、帰りは「六甲ガーデンテラス」を目指せば間違いありません。

ただある程度の時間を歩くことになるので、相応の準備をしておきましょう。

たとえば、

  • トレッキングシューズ、なければスニーカーなど歩きやすい靴で
  • 両手が空いて、身体への負担も軽減するザック(リュック)があるとよい
  • 万が一の準備(YAMAPなど登山用GPS、非常食、雨具等)もある程度持つ

街中の低山にもかかわらず、意外にも遭難する人が多いらしいので油断は禁物です。

六甲山

山頂直前にある「一軒茶屋」では、うどんやカレーを食べることができます。

また裏手は広場になっていて、ベンチがあるので、持ち込んだお弁当などはみなさんそこで食べています。

六甲ガーデンテラスにはおしゃれなカフェやレストランもありますが、わたしは外で景色や空気を楽しみながら食べるおにぎりのほうが、なんとなくおいしいような気がしています。

所在地:兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山
六甲ガーデンテラス 公式サイト

金剛山(南河内郡千早赤阪村)

大阪市北部から金剛山登山口 千早駐車場までの所要時間 80分前後(41キロ)

金剛山登山口 千早駐車場から金剛山山頂までの所要時間(休憩含まず)200~240分

金剛山

金剛山は、関西では六甲山に次いで有名な、奈良と大阪をまたぐ山です。

とてもたくさんの登山ルートがあり難易度もピンキリですが、のんびり行くならおすすめなのは、

  • 千早本道ルート(じっくり自然を楽しめる階段コース)
  • 伏見峠ルート(途中キャンプ場や休憩所がある整備された坂道コース)

どちらも所要時間はさほど変わらず、疲労度も大差ないと思います。

金剛山

道中の案内はとても親切で、応援までしてくれる充実ぶり。多くの人に愛されている山であることが実感できます。

金剛山

山頂近くの葛木神社を散策したあとは、いつも賑わっている山頂へ。

金剛山

うどんやおでんなどの軽食を楽しめる売店もあります。

金剛山は、当記事で紹介している山の中では、それなりにしっかりした山歩きを楽しめるスポットです。

登山道は人が多く、ルートを外れなければまず迷う心配はまずありませんが、

  • トレッキングシューズ、なければスニーカーなど歩きやすい靴で
  • 両手が空いて、身体への負担も軽減するザック(リュック)があるとよい
  • 万が一の準備(YAMAPなど登山用GPS、非常食、雨具等)もある程度持つ

六甲山同様、しっかりとした準備は心がけましょう。

地図

各コースのスタート地点は、地図の通り。

伏見峠コースの入り口は、千早駐車場よりさらに2キロほど登ったところにあるバス停、「金剛山ロープウェイ前」近くとなります。

駐車場、駐輪場は周辺にたくさんあるので、行きたいコースに合わせて停めやすい場所を選んで下さい。

所在地:大阪府南河内郡千早赤阪村大字千早
千早赤阪村 観光協会



日帰りツーリング登山にあったら便利なもの

外付けニー(膝)プロテクター

この記事で紹介している山は、いずれも本格的な登山装備が必要な山ではありません。

基本的にバイク装備で大丈夫なのですが、プロテクター内蔵型のパンツでの山歩きは煩わしく感じるかも。

ですが登山口までは適度な山道を走るため、もしものことを考えるとしっかりプロテクターは付けておきたいところ。

そんなとき、簡単に着脱のできるニープロテクターはとても便利です。

たとえばわたしが使っているのは、Alpinestars(アルパインスターズ)のもの。

ただ外したあとややかさばるため、気になる場合はこちらもおすすめです。

トレッキングシューズ

凸凹の岩場や、ぬかるんだ未舗装路を歩くために作られているトレッキングシューズは、実はバイクの操作にも大変向いています。

なぜなら、

  • 滑り止めや防水は標準装備
  • ハイカットを選べばくるぶしもフォロー
  • 怪我のリスクを軽減するため、アッパーがとても丈夫

ツーリングと山遊びのコラボをたまには楽しみたいと考えているなら、バイクにも乗れるトレッキングシューズを1足持っておくと便利です。

水筒

火気厳禁の山でも、カップラーメンやお茶を楽しめます。

カップラーメンにはだいたい300ml前後のお湯が必要なので、500ml以上あればラーメンと食後のお茶ができるのです。

私が使っているのはこちら。


食洗機対応で、中の構造がシンプルなせいか、以前使っていた他社製品に比べてゴム臭くないところが気に入っています。

朝、熱湯を詰めたら、お昼ごろまでならじゅうぶん温かいです。

その他

ベンチがない、あっても濡れていたり、汚れていたりするとき、レジャーシートがあると便利です。

山で持ち歩くことになるため、コンパクトなものを選びましょう。

ウェットティッシュは必須です。

手を拭くという用途もありますが、食べ終わったカップ麺のカップの底を拭うなどに使って、ゴミを持ち帰る際の漏れなどを防止します。

おわりに

かなりざっくりと紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

どこも景色よし空気よし、適度に山歩きも楽しめて、山なので当然バイクも満喫できるお得なスポットばかりです。

バイクでとにかくどこまでも行くツーリングも楽しいですが、たまに分を変えたくなったら、ぜひ当記事を参考に山へ出掛けてみてください!

尚、山の状況等については、わたしが訪問した時点での情報になります。

お出掛け前には、崖崩れや熊出没などの恐れがないか、各自治体のHPでしっかり確認してください。