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バイクに乗るようになる前から山が好きでした。
ですが車を持っていなかったので、行ける場所は限られていました。
バイクに乗るようになってから世界が広がり、登山やトレッキングを兼ねたツーリングにも出掛けるようになりました。
今まで行けなかった場所に行けるのはとても楽しい!!
でもツーリングと山歩きを兼ねるのは、体力的な配分が必要です。
特にバイク初心者の私は、山で張り切ってしまうと帰りのバイクが不安になってしまうことも。
当記事では、私自身の体験をもとに、関西を中心にバイクと山、どちらの初心者にもおすすめできるスポットを紹介しています。
体力や技術には個人差があるため、もちろん注意は必要ですが、基本的には気軽に楽しめる山ばかりを集めました。
気になる山がみつかった方は、ぜひ一度足を運んでみてください!
ツーリング登山(トレッキング)で気を付けるべきこと
まず何を置いても大切なことは、
- 怪我をしないこと。
- 無理をしないこと。
もし怪我をしてしまったら、バイクで帰ってくることができなくなってしまうかもしれません。
怪我まではいかずとも、無理をして疲れてしまうと、注意散漫となり事故のリスクが上がってしまいます。
現地では常に「帰らなくてはいけない」ことを自覚して行動し、「疲れたな」というより「疲れるかも」と思った時点で引き返すことが大切です。
もうひとつは、山でのマナーについてです。
バイク歴は長くても、あまり山へ行ったことがない方は、一度確認しておきましょう。
基本的なものとしては、
- ゴミは持ち帰る(ラーメンの汁など食べ残しを捨てるのも厳禁です)
- あいさつをされたら返す(すれ違いや追い越しでの接触など、アクシデントを避ける意味もあります)
- 登山道は登り優先(ただし相手が譲ってくれた場合は、お礼を言って進みましょう)
- 生き物はもちろん、植物や花の採集も厳禁
- 火の使用は要確認(直火は基本的にNG、火気注意、火気厳禁など決められたルールに従うこと)
映画1本分くらいの時間で往復出来るくらいのハイキングでも、山のルールは絶対です。
バイクも好きだけど山も好き!両方満喫できる関西の日帰りツーリングスポットおすすめ5選
ここでは、ツーリングと山遊びを両方堪能できる関西のおすすめスポットを紹介します。
ピックアップの条件としては、
- バイクと山、どちらの初心者もある程度楽しめること
- 大阪市内から日帰りできること
現地まで、もしくは山での所要時間については、できるだけ詳細で正確な情報を集めたつもりですが、時間帯、季節、天気によって変わることもあります。
実際に行かれる前には、Googleマップや各自治体の公式サイトなどを利用して、道路、交通状況をよくご確認の上、装備をしっかり整えてお出掛け下さい。
尚、記事内に記載した現地までの所要時間につきましては、
- セブンイレブン大阪太子橋1丁目店(大阪市旭区)
を起点としています。
ご参考程度にご利用ください。
星のブランコ(交野市 大阪府民の森)

星のブランコは、大阪府民の森、ほしだ園地にある吊り橋のことです。
標高180m、全長280m、最大地上高50mと、人道吊り橋(歩行者専用吊り橋)としては日本を代表する規模で、広大な大阪府民の森はもちろん、大阪の街をも見渡せる絶景が楽しめます。
ふもとから吊り橋へのルートは2通りあります。
- 所要時間少なめ、ただしやや急な階段コース(片道約15分)
- ごくゆるやか、ただし距離長めな管理道コース(初心者向き、片道約30分)
しっかりした案内が入り口にも道中にもありますし、人通りも多いので迷う心配はありません。
またどちらのルートも、バイク装備で全然大丈夫な歩きやすい道です。
登りと下りでルートを変えれば、雰囲気も変わって楽しいですよ。

注意事項としては、
- トイレはスタート地点のピトンの小屋か、途中のやまびこ広場にあります。
- 自動販売機はピトンの小屋にしかありません。
- 売店はありませんので、食事をしたい場合は持参となります。
- ほしだ園地内は火気厳禁、焚き火はもちろんバーナーもNGです。
- ライディングシューズやスニーカーでも問題のない道ですが、前日までの天候、季節によっては滑りやすくなっていることもあるので気をつけましょう。
星のブランコは、大阪とは思えない自然が気軽に楽しめる素敵スポットです。
ピトンの小屋のお隣には本格的なクライミング施設(要予約)もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
駐輪場は、マップ内の駐車場(Pマーク)の入り口すぐ横にあります。
ありがたいことに無料なのですが、未舗装であまり広くないため、バイクが大きい、もしくは重い方はご注意ください。
道そのものは大阪市内からのアクセスもよく、初心者でも危険を感じるような箇所はありません。
- 大阪府民の森 ほしだの森
- 所在地:大阪府交野市星田5019-1
- 営業時間(受付):9:30~16:30
- 定休日:年末年始12/29~1/3
- お問い合わせ:072-891-0110
- 公式サイト(大阪府民の森) / X(大阪府民の森) / Instagram(大阪府民の森) / YouTube(大阪府民の森)
曽爾高原(奈良県宇陀郡曽爾村)

曽爾高原(そにこうげん)は、日本300名山のひとつ倶留尊山(くろそやま、標高1038m)のふもとに広がる高原です。
黄金色のススキで覆われる秋の景色が有名ですが、写真(2023年9月)のように春や夏の一面に広がる緑も圧巻です。
一般的なのは亀山峠を経由しつつ、高原をぐるりと回るように亀山山頂(標高849m)を目指すコースです。
ほとんど遊歩道を歩くため迷う心配はまずなく、スニーカーどころかサンダル姿のお嬢さん(おすすめはしない)も見かけるほどのカジュアルなコースです。
駐車場の隅に案内板がありますので、全体の雰囲気とルートを確認してからスタートして下さい。

気をつけたいポイントは以下。
- トイレは野口駐車場にしかありません。
- 野口駐車場は有料です(普通車1日600円、バイクは200円、ポストにお金を入れる方式なので小銭を持っておくこと)。
- 曽爾高原は国定公園のため火気厳禁。
- 亀山峠から分岐する二本ボソ~倶留尊山(くろそやま)方面は、登山装備でないとキツいため、準備がない場合は入らないようにしましょう。
- ススキの美しい秋の夕暮れ時は渋滞にご注意ください(交通状況を調べてから出掛けましょう)。
駐車場はこんな感じ。若干ザレザレしてますが、広くて停めやすいです。
朝8時頃はバイクがたくさんいましたが、下山時(15時頃)はガラガラでした。

この箱にお金を入れます。

絶景を堪能したあとは、15分ほど下った場所にある曽爾高原ファームガーデンでの休憩もおすすめです。
山登りのあとの汗を流すことのできる温泉があるほか、レストラン、直売所が併設されていてゆっくりすることができますよ。
- 曽爾高原
- 所在地:奈良県宇陀郡曽爾村太良路
伊吹山(滋賀県米原市)

大阪からは少し離れますが、伊吹山(標高1377m)は高速と有料道路を利用することで9合目まで行ける滋賀県の名山です。
9合目の伊吹山スカイテラスでも標高が1260mあるため、見晴らしや空気のすがすがしさはじゅうぶんに堪能することができますが、せっかくここまで来たら山頂を目指してみましょう。
コースは3本(1本は下り専用)あり、それぞれ所要時間が違います。
- 西登山道(山頂まで約40分、もっとも緩やかで四季の花が楽しめます)所要時間約40分
- 中央登山道(山頂まで約20分、距離は短いですが急な階段状コース、絶景が楽しめます)
- 東登山道(約60分の下り専用コースで、岩場もあります)

傾斜は緩やかですが、やや長く歩かなくてはならないコースもあれば、それなりに山気分が味わえる岩場コースもあります。

駐車場から山への入り口に大きな案内図がありますので、お好みのコースを選んでお楽しみ下さい。
どの道を選んでも、バイク装備で問題なく歩けます。
注意すべきは、
- ガスバーナーも含めて火気は厳禁です。
食事はスカイテラスでもできますし、山頂にもそばやうどん、カレーなどが食べられる山小屋があります。
ちなみに、伊吹山ドライブウェイのバイクの通行料金は往復で2200円。少しお高いですが、駐車場も含めてさすがに道は完璧に整備されています。
待避スペースも多くマナーの悪い車も少ないので、初心者の山道練習コースとしてもおすすめです。
バイクで行く伊吹山の詳細は伊吹山ドライブウェイの公式サイトをご確認下さい
六甲山(神戸市灘区)

関西で最もメジャーな山、ライダーも多く訪れる六甲山(標高932m)ですが、ここでは六甲ガーデンテラスから六甲山山頂までを歩く、プチ山歩きコースをご紹介します。
とにかく有名なので行ったことがある人も多いかもしれませんが、山頂からの景色は何度見ても気持ちのいいものです。

カーデンテラスから山頂まではそれなりの距離がありますが、道は歩きやすく整備されています。
案内板も多いので迷うリスクも低いですが、ところどころに上級者向けのルートへの分岐もあるため、不用意にルートを外れないようにして下さい。
基本的には行きは六甲山山頂、帰りは六甲ガーデンテラスを目指せば間違いありません。
ただある程度の時間を歩くことになるので、相応の準備をしておきましょう。
たとえば、
- トレッキングシューズ、なければスニーカーなど歩きやすい靴で。
- 両手が空いて、身体への負担も軽減するザック(リュック)があるとよい。
- 万が一の準備(YAMAPなど登山用GPS、非常食、雨具等)もある程度しておく。
街中の低山にもかかわらず、意外にも遭難する人が多いらしいので油断は禁物です。

山頂直前にある一軒茶屋では、うどんやカレーを食べることができます。
また裏手は広場になっていて、ベンチがあるので、持ち込んだお弁当などはみなさんそこで食べています。
六甲ガーデンテラスにはおしゃれなカフェやレストランもありますが、私は外で景色や空気を楽しみながら食べるおにぎりのほうがなんとなくおいしいような気がしています。
六甲ガーデンテラスの駐輪場利用料金は300円。営業時間は時期によって変わりますので、詳細は公式サイトでご確認下さい。
六甲ガーデンテラス内施設の営業時間等についてはこちらでご確認ください

金剛山(南河内郡千早赤阪村)

金剛山(標高1125m)は、関西では六甲山に次いで有名な、奈良と大阪をまたぐ山です。
とてもたくさんの登山ルートがあり難易度もピンキリですが、のんびり行くならおすすめなのはこちらの2ルート。
- 千早本道ルート(上り90分、下り60分前後、じっくり自然を楽しめる階段コース)
- 伏見峠ルート(上り100分、下り80分前後、途中キャンプ場や休憩所があるもっとも初心者向きの坂道コース)
行きと帰りで違うコースを組み合わせるのも楽しいです。

道中の案内はとても親切で、応援までしてくれる充実ぶり。多くの人に愛されている山であることが実感できます。

山頂近くの葛木神社を散策したあとは、いつも賑わっている山頂へ。

うどんやおでんなどの軽食を楽しめる売店もあります。
金剛山は、当記事で紹介している山の中では、それなりにしっかりした山歩きを楽しめるスポットです。
登山道は人が多く、ルートを外れなければまず迷う心配はまずありませんが、六甲山同様、しっかりとした準備を心がけましょう。
- トレッキングシューズ、なければスニーカーなど歩きやすい靴で。
- 両手が空いて、身体への負担も軽減するザック(リュック)があるとよい。
- 万が一の準備(YAMAPなど登山用GPS、非常食、雨具等)もある程度しておく。
各コースのスタート地点は、地図の通り。
伏見峠コースの入り口は、千早駐車場よりさらに2キロほど登ったところにあるバス停、「金剛山ロープウェイ前」近くとなります。
駐車場、駐輪場は周辺にたくさんあるので、行きたいコースに合わせて停めやすい場所を選んで下さい。

日帰りツーリング登山にあったら便利なもの
ここでは、ハイキングや登山向きのツーリングにあったら便利なものを紹介しています。
なければないでどうにでもなるものですが、ご参考までに。
外付けニー(膝)プロテクター
この記事で紹介している山は、いずれもそこまで本格的な登山装備が必要な山ではありません。
安全なルートを外れなければバイク装備でも大丈夫なのですが、プロテクター内蔵型のパンツでの山歩きは煩わしく感じるかも。
ですが登山口までは適度な山道を走るため、もしものことを考えるとしっかりプロテクターは付けておきたいところ。
そんなとき、簡単に着脱のできるニープロテクターはとても便利です。
たとえば私が使っているのは、Alpinestars(アルパインスターズ)のもの。
ただ外したあとややかさばるため、気になる場合はこちらもおすすめです。
トレッキングシューズ
凸凹の岩場や、ぬかるんだ未舗装路を歩くために作られているトレッキングシューズは、実はバイクの操作にも大変向いています。
なぜなら、
- 滑り止めや防水は標準装備
- ハイカットを選べばくるぶしもフォロー
- 怪我のリスクを軽減するため、アッパーがとても丈夫
ツーリングと山遊びのコラボをたまには楽しみたいと考えているなら、バイクにも乗れるトレッキングシューズを1足持っておくと便利です。
水筒
水筒があれば、火気厳禁の山でもカップラーメンやお茶を楽しめます。
カップラーメンにはだいたい300ml前後のお湯が必要なので、500ml以上あればラーメンと食後のお茶ができるのです。
私が使っているのはこちら。
食洗機対応で、中の構造がシンプルなせいか、以前使っていた他社製品に比べてゴム臭くないところが気に入っています。
朝、熱湯を詰めたら、お昼ごろまでならじゅうぶん温かいです。
その他
ベンチがない、もしくはあっても濡れていたり汚れていたりするとき、レジャーシートがあると便利です。
山で持ち歩くことになるため、コンパクトなものを選びましょう。
ウェットティッシュは必須です。
手を拭くという用途もありますが、食べ終わったカップ麺のカップの底を拭うなどに使って、ゴミを持ち帰る際の漏れなどを防止します。
おわりに
かなりざっくりと紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
どこも景色よし、空気よし、適度に山歩きも楽しめて、山なので当然バイクも満喫できるお得なスポットばかりです。
バイクでとにかくどこまでも走るツーリングも楽しいですが、たまに気分を変えたくなったら、ぜひ当記事を参考に山へ出掛けてみてください!
尚、山の状況については、私が訪問した時点での情報になります。
お出掛け前には、崖崩れや熊出没などの恐れがないか、各自治体のHPなどでしっかり確認してください。


