冬のツーリングは寒さとの戦いです。
しかも風が直撃する上に、もともと冷えやすい指先はできる限りの防寒対策を施したいところ。
そんなわけで今年は、安価で確かな効果を実感できると話題の「おたふくBODY TOUGHNESS(ボディタフネス)蓄熱インナーグローブ」を購入しました。
検討するまでもなくサクッと買えてしまうお値段なだけに、とりあえず使ってみようと思っての採用だったのですが、これがけっこうイイ!!!
ツーリングだけではなく冬のスポーツや釣り、掃除や片付けなどの軽作業にも使えそうです。
この記事では「おたふくBODY TOUGHNESS(ボディタフネス)蓄熱インナーグローブ」に関して、私自身が使ってみての主観的な感想はもちろん、購入方法やサイズ選びのポイントもできるだけわかりやすくまとめました。
あまりの安さに効果や耐久性の面で不安を感じている方は、ぜひ参考にして下さい。
「おたふくBODY TOUGHNESS(ボディタフネス)蓄熱インナーグローブ」とは
「おたふくBODY TOUGHNESS(ボディタフネス)蓄熱インナーグローブ」は、日本人なら知らない人はいないだろう老舗衣料品メーカー、おたふく手袋株式会社が展開する機能性インナー専門ブランド「BODY TOUGHNESS(ボディタフネス)」から発売されている、蓄熱機能のついたインナーグローブです。
もともと極端な環境で働くワーカー向きに開発されたものですが、お値打ちな上に優れた機能が話題となり、昨年あたりからはさまざまなスポーツシーンでも使用されるようになりました。
素材
蓄熱粉末練り込んだポリエステルに、ナイロン、ポリウレタン。タッチスクリーン対応部分のみポリエステルとアクリルを使用しています。
ラインナップ
大きく分けて2種類あります。
サイズ展開はS、M、L、LLの4種類。男女兼用となっています。
実際に使ってみました
肌触りや使用感
素材は前の項でも記載した通り、ポリエステル(蓄熱粉末練り込み)、ナイロン、ポリウレタン。タッチスクリーン部分のみポリエステルとアクリルと記載されています。
肌触りは裏表ともにさらりとしていてあたりもよく、多少サイズ選びを間違えても問題なさそうなくらい伸びもよいです。
一般的なポリエステル素材の小物やスポーツウェアに近い質感ですが光沢はなく、手を差し込んだ際にひんやりするようなこともありませんでした。
着脱に関するストレスはまったくありませんが、手首のリブや履き口は大いに軍手風でおしゃれ感はありません。
とはいえこのお値段で、もとから作業用として作られているものなので仕方ないですね。
あとこれも当然かと思いますが、夏場の冷感インナーグローブと比べると若干の厚みがあります。
タッチスクリーンの感度
今まで手指の保湿用美容グローブからスポーツ用、バイク用といろいろ使ってきましたが、その中ではかなり良いほうだと感じました。
とはいえもちろん指で操作するのと遜色ないとまではいかず、タッチパネル上のアイコンを指先でしっかり捉えて強く押す必要はあります。
オートロックの暗証番号や券売機などの操作ならいいまだのですが、どうしても小さめサイズとなるスマホの操作となるとさすがに煩わしく感じてしまいました。
それでもあったほうがいいと思うか、だったらなくてもいいかと思うかは人それぞれとなりそうですね。
耐久性について
ツーリングやランニング、片付けなどに、ここ2週間ほどほぼ毎日使っています。
5回ほど洗濯をして、アクリルが使用されているタッチスクリーン部には若干の毛羽立ちが出てきましたが、生地がくたびれたり、薄くなってしまった感じはありません。
Amazonや楽天のレビューでは数回使用しただけで破れてしまったというものがありましたが、私が使ってみた感じではそこまで弱いものとも思えないので、個体差がある可能性はあります。
とはいえこのお値段ですから、ある程度はやむなしとも思います。
サイズ選びについて
とにかく伸びが良いので雑に選んでもそれほど支障はなさそうですが、中指の長さ約7.8cm、手のひらの幅約8cmの私にはMサイズがぴったりでした。
数字で見ると私の手にMサイズの中指は少し短め、逆に手のひら幅は少し大きくなってしまうのですが、きつかったりだぶついたりという感じもありません。
グローブのサイズは一般的に中指の長さで合わせることが推奨されていますが、こちらに関しては男性の手を想定した設計なのだろうなと思ったので、男性よりも指が細い私はワンサイズ下げても大丈夫と判断しました。
メーカーでは以下のような参考資料が添付されていますが、男女問わず手指が細い、手のひらが薄いという人は、自己責任の上となりますが臨機応変に調整してみてください。
中指の長さ | 商品サイズ |
65~70mm | Sサイズ |
70~75mm | Mサイズ |
75~80mm | Lサイズ |
80~85mm | LLサイズ |
バイクツーリングで使ってみました
気温10度前後の早朝ツーリングで、まずは電源を入れていない冬用電熱グローブの右手のみにインナーとして使ってみました。
体感は明らかに変わります。つけているほうがそれなりに暖かいです。
ただしグローブそのものが発熱して暖めてくれるものではないので、カイロや電熱グローブほどの「ぬくぬく」というわけにはいきません。
またバイクのように風をダイレクトに受ける場合、アウターとして使うグローブにしっかりした防風機能がないと、周辺の熱を蓄えるという機能をじゅうぶん発揮出来なさそうです。
そういう意味では電熱グローブとの併用はとても相性がよさそうで、この日はそこまで寒い日ではなかったのですが、少しだけ電熱グローブの電源を入れてみたところ左右の違いがより際立ちました。
電熱グローブを左右同じ弱設定で使っても、このインナーグローブがあるとないでは得られる暖かさが段違いです。
電熱グローブはどの温度設定で使用するかでバッテリーの消費量がかなり変わるので、弱で単体使用以上の効果が得られるというのは大いに嬉しいポイントなのではないかと思います。
少し気になったのは、グローブそのものの厚みです。
夏場の冷感系のインナーグローブに比べると若干しっかりめの素材なので、アウターとして使うグローブがジャストサイズだときつく感じてしまいます。
いけると思っても長時間バイクに乗っていると指が痛くなることもあるので、くれぐれも無理をされませんようご注意下さい。
その他の用途にも使ってみました
ツーリング以外にも使えそうな場面を考えて、実際に使ってみました。
ランニング、登山などのスポーツに
とにかく強い風を真っ正面に受け続けるバイクツーリングよりも、むしろ性能的に適しているのではないかと思うのがこのジャンルです。
気温6度くらいの日のランニングに使用してみましたが、身体を動かすことで自分自身の体温も上がるため指先はホカホカで、レースなどしっかりスピードを出す場面では暑く感じるかもしれないと思うくらいでした。
気温1桁前半のジョギング程度のランとなると未知ですが、これまで冬場に使用していた100均のアクリルニット製グローブより肌触りもよく、毛玉の心配もないのでメイン使いにしていこうと思います。
登山に関しても同様の効果が得られそうですが、氷点下レベルの雪山や険しい岩場など、一歩間違えれば命に関わる状況が多い方はアウトドアブランドの専用アイテムを利用した方が安全面で賢明かもしれません。
ハイキングや低山での山歩きレベルでしたら、状況に応じて防風、防水のアウターを重ねることでじゅうぶん対応出来ると思います。
その他のウィンタースポーツやロードバイク、釣りなどについては知識がないのでなんとも言えませんが、一定の防寒効果は確実にありますので、いろいろなパターンで使ってみてもらえると幸いです。
指先を保護したい軽作業やゴム手袋のインナーに
冬場の日常的な事務やPC作業には、ストレスなくスマホやタブレットを触ることのできる指ぬきグローブを利用しています。
ですが通販で買ったものの荷解や家具などの組み立て、埃の多い場所での片付けなど、爪や指先を保護したい冬場の作業にはこのグローブがとても便利です。
また食器洗いや掃除の際のゴム手袋のインナーとして使用すれば、かなりしっかりと蓄熱機能を享受できます。
一般的な綿の手袋より耐久性もありますし、軍手よりフィット感があるため細かい作業もしやすく、さらに蓄熱効果もあってこのお値段ですから、ひとつふたつ家に常備しておくと何かと使えるのではないかと思います。
気になったことをまとめておきます
前の項とも被る部分がありますが、最後に気になった点をまとめておきます。
用途としては定まったものなので、おすすめポイントについては「実際に使ってみました」をお読み下さい。
マジックテープに気を付ける
マジックテープの刺激にとても弱いです。
ジョリっと擦ってしまうと、このようにしっかり毛羽立ちます。
ウェアやバッグ、プロテクターなど、バイクまわりはマジックテープが使われたアイテムが多いです。
うっかりくっつけてしまわないようにしましょう。
タッチスクリーン対応部分に気を付ける
もともとふわっとしたフェルトのような感触だったタッチスクリーン対応部分は、数回の洗濯で毛玉が出来てしまいました。
指先だけですし、インナーグローブとして使うなら気にならないと思うのですが、完全にインナーグローブとして使うならタッチスクリーン対応じゃなくてもいいような気がします。
毛玉がそこまで気になるわけではありませんが、私はバイクのアウターグローブにはタッチペンをつけています。
今の時点ではそちらのほうが使い勝手がよさそうだなと感じています。
インナーとして使用する場合は厚みを考慮する
軍手やニットグローブとは比べものにならない薄さですし、綿グローブより断然滑りもいいのですが、夏の冷感系ツルツル素材のインナーグローブのような感覚でいると若干厚みを感じます。
アウターに着用するグローブがあまりにジャストサイズの場合は圧迫されることもありますので、不安な場合はいきなり遠出せず、まずはチョイ乗りで操作性は問題ないか、指先などが痛くならないかの確認するようにしてください。
価格に注意する
人気の季節商品なので、時期によってはECサイトでは売り切れていることが多く、価格も変動しがちです。
「おたふくBODY TOUGHNESS(ボディタフネス)蓄熱インナーグローブ」の公式サイトでの価格は、
- JW-143 BT蓄熱インナーグローブ(220円)
- JW-145 BTタッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ(270円)
どこで購入しても送料はかかりますが、あまりに法外な価格のついているショップでの購入はおすすめしません。
お買い物の際にはいくつかのショップをしっかり比較して、ご納得の上ご購入ください。
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愛用している手指まわりの防寒アイテムです。